公開日2022.11.01
最終更新日2022.11.01
皆さんは普段、音楽を聴くとき無線のイヤホンを使っている方が多いと思います。ふとしたとき、そうえいばこれケーブルもないのにどうやって動いてるんだ…?と思ったことはありませんか。実は、イヤホンとスマートフォンをBluetoothで接続しデータをやり取りしています!
こちらの記事では、PCが苦手な方向けに
- BluetoothとWi-Fiの違い
- メリットとデメリット
- Bluetoothの危険性
- Bluetoothの活用
を、ご紹介致します!
そもそもBluetoothって何?
Bluetoothとは、近距離無線通信の規格の一つです。ケーブルを使わずにPCやスマートフォンなどの親機をイヤホンなどの子機に接続(ペアリング)し、音声や映像などのデータをやり取りすることができます。また、国際標準規格のため、対応機器であればどのメーカーでも接続できます。
近距離とあるように通信できる距離は、半径10m程度となっております。
BluetoothとWi-Fiの違いは?
Wi-Fiとの違い
Wi-Fi | Bluetooth | |
接続可能台数 | 複数 | 1台 |
通信速度 | 早い | やや遅い |
通信距離 | 広い (半径50~100m) | 狭い (半径10m) |
消費電力 | 多い | 少ない |
Wi-Fiは、無線LANの規格の一つで同時に複数の機器を接続することができます。通信速度も非常に速く、大量のデータ通信ができます。通信距離も50~100m程度となっており広く通信することができます。しかし、消費電力が大きいのでコンセントからの電力供給が必要となります。
(Wi-Fiについては別の記事にて詳しく紹介しております。)
一方、Bluetoothは1対1での通信を想定につくられた規格です。そのためWi-Fiに比べ通信速度は、遅く、距離が狭くなります。BluetoothのClassによって通信距離は異なりますが、一般的な距離はClass2の半径10mとなります。ただし、一度に通信するデータ量が小さいため、消費電力が少ないです。
※BluetoothClassとは、電波強度の強さを3つに分類しています。Class1は半径100m程度、Class3は半径1m程度となっています。
『Bluetooth』ってなに? 参照
メリット
● ワイヤレス環境を作れる
LANケーブルなどのコードを使用せずに機器同士を接続させるため、すっきりとした環境を整えることができる
● 消費電力が低い
通信するデータ量が小さいため、消費電力が少ない
● スマートフォンと連携ができる
仕事でデータ収集したいとき、PCに画像などのデータを送りたいとき、Bluetoothが搭載されていれば送受信することができる
デメリット
● 通信距離が短い
基本的に範囲は半径10mとなっている。範囲内であれば障害物があっても通信はできる点はメリットだが、範囲外だと通信出来なくなる。
● 遅延がある
映像より音声が遅延することがある。遅延を無くすためにはデバイスのバージョンを確認する必要がある。
● 接続が途切れることがある
通信周波数が同じものが近くになると干渉し、エラーを起こすことがある。バージョンBluetooth4.0(2010年7月リリース)以降のものであれば改良されている。
Bluetoothの危険と対策
Bluetoothには固有のIDが割り振られ、同じ電波圏でデバイスを検索する機能があります。
そのため、常にBluetoothをオンにしていると近くの端末に表示されてしまい、
- 持ち主の特定
- 個人情報の搾取
- データの傍受
- 乗っ取り
などといった危険があります。
実際に、Bluetoothの検索機能を使って居場所を特定しストーカー行為をしたという事件や、2018年iOSの「AirDrop」機能を悪用し、女性にわいせつな画像を送り付け逮捕されたという事件などがありました。
<対策>
● デバイス名に本名など個人情報のわかるものを設定しない
デバイス検索時に個人情報の漏洩となるのを防ぐ。
● 不要なときは機能をオフにしておく
乗っ取り、データ傍受から守る。
● できるだけ無線のものを使わず有線のものを使う
MACアドレス(インターネットに接続できる全ての機器に割り当てられている番号のこと)がばれてしまい、情報を傍受されないようにする。
● デバイスOSを常に最新しておく
脅威から機器を守る。
Bluetoothの活用
イヤホン
以前は、イヤホンジャックに有線のイヤホンを差し込んで音楽を聴いたり、動画を見るのが一般的でした。現在は、ワイヤレスイヤホンが広く浸透してきました。ケーブルがないため絡まるなどのことがありません。しかし、接続できない、音が出ないなどといった不具合がでてくる場合もあります。
スピーカー
高音質・大音量で音楽を聴くことができます。複数の端末を使いたいスピーカーに登録しておくことで、好きな端末から音楽を再生することができます。
小型タイプのものもあるため外出時に持ち運ぶこともできます!
マウス、キーボード
デスク周りはどうしても配線が多くなりがちです。ワイヤレスのマウスとキーボードにすることですっきりさせることができます。双方とも充電や電池交換が必要、反応速度に少しの遅延があるなどのデメリットがあります。
テザリング
スマートフォンやPCなどのデータ通信を利用して、Wi-Fiの代わりに別の機器をインターネットに接続することができます。バッテリー消費が大きく、データ使用量が増えるため注意して使用する必要があります。
データの転送
機種変更をする際のデータ移行したいとき、写真などのデータを転送したいときに簡単に送ることができます。Apple製品同士の転送なら「AirDrop」、Android同士やAndroidとPCでの転送ならペアリングを用いて行います。
大容量のデータを転送する場合、時間がかかったり、途中で接続が切れてしまうことがあります。情報漏洩の危険もあるので注意して行いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はスマートフォンやPCの周辺機器などの活用方法メインでご紹介しましたが、位置情報サービス、カーナビなどにもBluetoothが搭載されています。
どんなことでも便利な反面、危険性があります。使わない時は設定をオフにするなど対策をしっかりして安全に使用するようにしましょう。