iPhoneでGmailアプリに独自ドメインのメールアドレスを追加する方法

iPhoneに社用メール等独自ドメインのメールアドレスを登録しようとしたとき、こんな経験はありませんか？

「設定情報は間違っていないはずなのにGmailアプリでアカウントが登録できない…」

実はiPhoneのGmailアプリはIMAPのみ対応の為、メール設定がPOPだと登録ができないんです。

◁ 設定項目の中にはIMAPのみでPOPがありません

…とお考えの方　ちょっと待ってください！

そのメール……本当にPOPじゃないといけませんか？

設定をほんの少し変えるだけで登録できるかもしれませんよ。

ポート番号とは

皆さんはポート番号という言葉をご存じでしょうか。
ポート番号とは、簡単に言うと「ネットワークとコンピューターがデータをやり取りする際に出入りするドアの番号」のことです。
メール等データの送受信にはネットワークを経由する必要がありますよね。

ということはネットワークとコンピューター（PCやスマートフォン等）を繋げるドアが必要になります。
このドアのことをポートと呼びます。

ポートは無数にあり、それぞれがどんなデータが通るドアなのかを示すための番号が振られています。
この番号がポート番号です。

POPとIMAPでは使用するポートがちがう

メールソフトにアカウントを登録するにはメールアカウントの設定情報を入力する必要がありますよね。

Gmailアプリに登録できないアカウントの場合、ポート番号が「110」もしくは「995」になっていることが多いのではないでしょうか。
「110」と「995」はPOP3でメールを受信する際に使用されるポートなんです。

POPとIMAPでは使用するポートが異なり、iPhoneではGmailアプリではPOP3は使用できないのでポート番号がこれらに設定されているとはじかれてしまいます。

ポート番号をIMAP受信用のポート「993」へ

それでは、ポート番号をIMAP受信用のポート「993」に変えてみましょう。

1. 1、Gmailアプリを開き、右上のユーザーアイコンをタップ
2. 2、その他（IMAP）を選択します
3. 3、メールアドレスを入力し次へを押します
4. 4、受信サーバーの設定でポートを入力（995ポートでなく、993ポートを使用）
5. 5、送信サーバーの設定へ移行することができる

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次に進むことができましたね。
このまま送信サーバーの設定も完了した結果、無事メールアドレスを登録することができました。

IMAPのメリットとデメリット

ここまでお読みいただいた方の中には、こんな疑問を持った方もいるのではないでしょうか。

POPとIMAPはどちらに設定しても基本的には問題ありませんが、どちらもメリットとデメリットがあります。
それぞれのメリットとデメリットを理解した上で選ぶのがいいでしょう。

POPのメリット

・サーバー上のメールを端末にダウンロードするためフォルダの移動や削除の動作が早い
・端末の容量が許す限りメールを保存できる

IMAPのメリット

・サーバー上にメールが残るため複数の端末でメールを見ることができ、開封や削除等の状態も共有される
・端末が故障してもメールが消失するリスクが減らせる

POPのデメリット

・複数の端末でメールを見ることができない
・端末が故障した場合メールの復元ができない可能性がある

IMAPのデメリット

・メールサーバーの容量制限に達した場合は不要なメールを削除しないと新規メールが受信できない
・使用するメールソフトによってはネットワーク環境がない場所ではメールが見られない

それぞれのメリットデメリットはこちらのサイトがわかりやすく解説しているので気になる方は見てみてください。
株式会社BEE｜POPとIMAPの違い、どちらを選ぶべきかの判断基準

終わりに

今回はiPhoneのGmailアプリで独自ドメインのメールアドレスを登録する方法をご紹介しました。
もちろん登録できない場合の原因はこれだけではありませんが、お困りの方は一度試してみてください。