公開日2023.12.26
最終更新日2023.12.26
ユニバーサルアナリティクス(以下UA)が終了して、正式にGoogleアナリティクス4(以下GA4)に置き換わりました。準備期間が長かったので特に混乱や問題もなくGA4への移行を無事に終えることができました。(参考:アナリティクスヘルプセンター)
現在は、いろいろと試行錯誤しながらデータ分析を行っております。簡単な内容ではありますが、GA4で試したことや学んだことをアウトプットしたいと思います。
こちらの記事では、GA4「探索」のフィルタで正規表現を使ってURLを抽出したい!そんな時に試したことをまとめたいと思います。
やりたいこと
BreezeGroupホームページの記事から、サイト内へどれくらい移動しているかを調べたい
試した内容
- GA4の探索で「自由形式」を使用
- 「設定」のフィルタで、ページの参照元URL 次の正規表現に一致で情報を抽出
- この時、条件に合ったページからのアクセス状況を調べられるか確認
注意するポイント ― GA4は完全一致 ―
まず、正規表現を使う前には、UAとGA4では正規表現の動作が異なっている点をしっかりとおさえておく必要があります。
UA | 部分一致 | 指定したパターンがデータのどこかに含まれていれば、正規表現はtrue |
GA4 | 完全一致 | データは、指定されたパターンと完全に一致している必要がある |
breezeという文字列を正規表現でフィルターしたい場合、UAは「部分一致」なので、breeze、breezegroup、breezebit、breezeshardなどが一致します。GA4は「完全一致」なので、breezeのみ一致することになります。
GA4は完全一致であるということをしっかり頭において、正規表現を使用しましょう。
使用した正規表現
.*/breezegroup.co.jp/[0-9]{6}/.*
BreezeGroupホームページの記事のパーマリンクの構造に着目し、ドメイン名の後ろに6桁の数字が続くという表現にしました。
[0-9]{6}/
完全一致なので、{6}を外してしまうと抽出が失敗してしまいます。
ちなみに、末尾を
/[0-9].*
としても記事のページは抽出可能です。
ただ、今回は他の人が設定を見ても意図が伝わりやすいように前者の設定にしました。正規表現の記述方法とテストは以下のページを参考にしました。
正規表現については、参考URLを見ながら試して、チェックツールを使用して思った通りの抽出ができるか試しました。
サルにもわかる正規表現入門
WWWクリエイターズ|正規表現チェッカー
「設定」のフィルタに正規表現を入力
探索の細かい設定の方法についてはこちらの記事を参考にいたしました。
hideharu blog |GA4データ探索の分析事例|外部リンクや内部リンクのクリック数を計測
今回はシンプルに、ページごとの表示回数だけ確認したいと思います。
設定手順
①手法は「自由形式」、ビジュアリゼーションは「テーブル」を選択
②行に変数のディメンション項目から「ページパスとスクリーンクラス」をドラッグ&ドロップ
ポイント
項目にない場合は「+」ボタンを押して、項目を追加しましょう。
- 希望の項目を探す
- チェックボックスにチェック
- 最後にインポートボタンをクリック
③値には変数の指標項目から「表示回数」をドラッグ&ドロップ
④ここが本記事のメイン内容ですね。フィルタの「ディメンションや指標をドロップするか選択してください」の少し上あたりに変数のディメンション項目から「ページの参照元 URL」をドラッグ&ドロップ。※項目がない場合は②の手順を参考にしましょう。
⑤ページの参照元 URL
⑥条件のマッチタイプを選択のプルダウンで「次の正規表現に一致」を選択
⑦式を入力へ「.*/breezegroup.co.jp/[0-9]{6}/.*」と入力
⑧最後に「適用」をクリック
フィルタが機能しているか否か
一方で、フィルタを「適用」してもうまく正規表現が機能していない場合は、
このセグメント、値、フィルタ、期間の組み合わせのデータはありません。変数または設定を編集するか、削除してください。
と右側の探索結果の画面に表示されます。
また、フィルタをかける前と後で値に変動がない場合も何かしらの不具合があった可能性が出ている可能性があります。
フィルタが機能していない時に試したこと
- フィルタのディメンション項目を見直してみる
- 正規表現の記述に誤りがないか確認する
- 正規表現が完全一致になっているか確認する
正規表現は前述した WWWクリエイターズ|正規表現チェッカー を使って調べてみましょう。
最後に
UAからGA4に正式に置き換わって、測定方法に大きな変更は加わりましたが操作方法や画面の操作はGA4の方が分かりやすいし使いやすいと思ってます。欲しい検索結果をうまく抽出できるようにいろいろ試していきます!