IPアドレス、IPv4、IPv6とは？IT用語解説！-ITパスポート試験対策-

はじめに

こんにちは。IT未経験の元介護職員です。
パソコンや携帯電話などを購入した際、Wi-Fiに接続し、インターネットに接続している方が多いと思います。

今回はパソコンや携帯電話がインターネットに接続するにあたって、必要なものの1つ、IPアドレスと呼ばれるものの中の、IPv4とIPv6についてまとめていきたいと思います。
ITパスポート試験にも出題されるIT用語なので、しっかり要点をおさえていきます。

IPアドレスとは

IPとは、 Internet　Protocolインターネット　プロトコルの略で、『通信規約』のことを指します。
インターネットには世界共通の規格が必要となり、この規格が『IP』と呼ばれ、インターネットはこれに基づいて公開されています。IPにはIPv4とIPv6があります。

IPv4とIPv6とは

IPv4とは、インターネットの基礎となる通信規約（プロトコル）であるIP（Internet Protokol/インターネットプロトコル）の第4版。1990年代後半からのインターネット普及期に使われていたため広く普及し、現在もインターネット上の通信のほとんどはIPv4で行われる。

Pv4（Internet Protocol version 4）とは – 意味をわかりやすく – IT用語辞典 e-Wordsより引用

IPv6とは、インターネットの基礎となる通信規約（プロトコル）であるIP（Internet Protocol、インターネットプロトコル）の仕様の一つ。現在広く使われているIPv4（IP version 4）からの置き換えが予定されている新しい規格。

IPv6とは – 意味をわかりやすく – IT用語辞典 e-Wordsより引用

現在皆様が使用しているパソコンや携帯電話のIPアドレスを確認する方法を紹介します。

Windows10を確認方法

1. デスクトップ上の『Windowsマーク』（スタートボタン）をクリックし、『設定』を開きます。
2. 『ネットワークとインターネット』をクリックします。
3. 画面左エリアにある『状態』をクリックし、表示された画面の下の方から、『ハードウェアと接続のプロパティを表示する』をクリックすると、IPアドレスの確認が行えます。

Windows11の確認方法

1. デスクトップ上の『Windowsマーク』（スタートボタン）をクリックし、『設定』を開きます。
2. 左エリアにある『ネットワークとインターネット』をクリックします。
3. 画面右側の『プロパティ』をクリックし、表示された画面の下の方にいくと、IPアドレスの確認が行えます。

Androidの確認方法

1. 『設定』アプリを開き、『ネットワークとインターネット』、『Wi-Fi』の順にタップします。
2. 現在接続されているWi-FiのSSIDをタップし、『詳細設定』をタップします。
3. IPアドレスの確認が行えます。

IPv4とIPv6の見分け方

 現在使用しているIPアドレスの確認ができたかと思います。
ここで、『32.253.431.175』のように表示された方はIPv4
『3002:0bd6:0000:0000:0000:ee00:0033:6778』のように表示された方はIPv6となります。

では、次に、IPv4とIPv6の違いについて説明します。

• 使用可能なIPアドレスの数
• bit数
• 設備
• 接続方法
• 互換性がない

使用可能なIPアドレスの数

IPv4とIPv6の重要な違いとして、割り振れるIPアドレスの数があります。

IPv4:約43億個（42億9496万7296個）

IPv6:約340澗(340澗2823溝6692穣0938𥝱4634垓6337京4607兆4317億6821万1456個)

インターネットの発展に伴い、新規に割り振れるIPv4アドレスの枯渇問題が浮上し、新たにIPv6では、事実上無限ともいえるIPアドレスの設定が可能になりました。

bit数

IPv4:32bit
IPv6:128bit

bitとは、コンピューターの扱う情報の最小単位のことであり、コンピューターは2進数（0か1）で情報を処理します。この0か1の桁数をbitといいます。32bitとは、0か1かの数字の羅列が32桁、128bitとは、128桁の事を指し、bit数の違いが使用可能なIPアドレスの数の違いになります。

設備

現在主流となっているIPv4で使用できるルーターやLANケーブルでは、IPv6にも対応しているものがほとんどではありますが、一部設備において、対応していないものもあります。

互換性がない

IPv4とIPv6では互換性がないため、IPv4を利用してIPv6が使用されているwebサイトへの接続が行えず、逆に、IPv6を使用してIPv4が使用されているwebサイトへの接続も出来ません。現在ではIPv6のサイトは決して多くはないため、IPv6への移行を考えている方は注意が必要です。

IPv6のメリット、デメリット

IPv6のメリット、デメリットをまとめて行きたいと思います。

メリット

• 事実上無限となるIPアドレスの管理が可能
• セキュリティーが高い
• 設定が不要

IPv6では、webサイトとのアクセスが暗号化されるため、セキュリティー保護のされていないサイトを見るときの安全性が高まります。また、接続方式をIPoE方式にする事により、IDやパスワードを入力する必要がないため、設定が不要となります。

デメリット

• 追加で料金が掛かる場合がある
• IPv6非対応のwebサイトやオンラインゲームなどがある
• 通信速度が安定しない場合がある
• 新たなルーターの用意が必要になる場合がある

ほとんどの回線事業者やプロバイダはIPv6（IPoE方式）を無料オプションとして提供していますが、有料で提供しているプロバイダもあります。しかし、IPv6（IPoE方式）オプションが有料だからと言って総額が高いかといわれると、一概にはいえないようです。また、下3つに関しましては、IPoE方式に対応していない場合のデメリットとなります。

最後に

まとめ

いかがでしたでしょうか。
現在の主流となっているIPv4ですが、IPアドレスの枯渇問題解消のため新たにIPv6という規約が誕生いたしました。
これからIPv6がさらに広まり、将来的にはIPv6が主流となる時が来るかもしれません。