公開日2022.05.12
最終更新日2022.10.05
CCNAは勉強をせずとも容易に取得できる資格というわけではありません。ネットワークに特化した認定資格であり、一般的な資格試験と比べると、専門性の高い知識が必要となります。
本記事では、CCNAの試験内容を説明しつつ勉強方法を3つのステップに分けて解説していきます。
CCNAは難関資格?
CCNAの難易度は、エンジニアに関する資格の中ではそれほど高くないとされていますが、シスコ認定試験には5段階の資格が用意されており、CCNAはそのうち下から2番目の難易度になっています。
CCNAは2020年に改定されたことで難易度が少し上昇したと言われています。これは、ネットワーク技術の発展に伴って試験で問われる内容が増えたためです。ですが、難易度が上昇したことで資格の価値も高まっているといえるのではないでしょうか。
改訂についてはこちらの記事をご確認ください。
CCNAの試験内容について
CCNAに合格するための勉強時間は一般的に200時間ほど必要といわれています。改定される前のCCNA試験では約160時間と言われていたため、大幅に増加していることがわかります。
(参考:アンドエンジニア|2020年に改定されたCCNAに合格するために必要な勉強時間)
ただし、IPアドレスに関する知識やルーターなどネットワークに関連する知識やスキルが既にある場合は短期間で取得できるかもしれません。
- ネットワーク基礎
- ネットワークアクセス
- IPコネクティビティ
- IPサービス
- セキュリティの基礎
- 自動化とプログラマビリティ
このようにCCNA試験ではネットワークの基礎知識について幅広く問われます。そのため、全ての項目を得意分野にすることが求められます。
改定後の試験項目は、6つの分野から出題されており、「ネットワークの基礎(20%)」「ネットワークアクセス(20%)」「IPコネクティビティ(25%)」「IPサービス(10%)」「セキュリティ基礎(15%)」「自動化とプログラマビリティ(10%)」に分かれており、それぞれの%がシスコシステムズ公表の出題比率となります。
勉強法ステップその1
CCNAの参考書を使用して基礎力をつけましょう。
この手の参考書は、最初に精読してしまうと物凄く時間が掛かってしまいます。先ずは分からなくても1冊全てを完読してその後に2周、3周していきましょう。周回する度に理解力が高まっていることに気付くはずです。
介している参考書は私が使用したものです。
(参考:シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集)
ページ数にびっくりすると思いますが、出題範囲を網羅していますので何度も読み返して基礎力をつけましょう。基礎力は応用問題を解くための土台になります。
勉強法ステップその2
CCNAの問題集でひたすら解きましょう。
どの勉強でも問題をたくさん解いて、たくさん間違うことが一番の近道です。
私が使用した問題集は頻出問題がピックアップされており効率よく勉強することができます。受験者の間では黒本といわれており、多くの受験者を合格に導いたことで有名です。
(参考:徹底攻略Cisco CCNA問題集)
解説にも力が入っており、解くことができなくても必ず理解できるように構成されています。
勉強法ステップその3
Cisco Packet Tracerを使って、仮想実機に触れましょう。
CCNAでは実機のコマンド入力について多く問題が出題されます。参考書に記載されているコマンドを全て暗記すれば大丈夫かもしれませんが、量が多くて大変です。なので実機に触れて実際にコマンド入力をするのが望ましいです。
しかし、本物の実機を入手するとなると数十万円は覚悟する必要があり、スイッチやルーターを置くスペースも確保しなければなりません。
そこで、シスコシステムズが無料で提供しているCisco Packet Tracerを活用しましょう。これは実機が無くても仮想上で環境構築が体験できる勉強ツールです。コマンド入力も全て実機と同じように体験することができます。
ダウンロード方法、操作方法はCiscoのホームページに詳しく記載されていますので是非使ってみてください!
(参考:Cisco Packet Tracer)
試験の申し込み方法
CCNA試験を受験するには、ピアソンVUEもしくはピアソンVUEのテストセンターに受験を申し込みます。
ピアソンVUEで初めて受験をする場合は、ピアソンVUEのIDを取得する必要がありますのでリンク先の指示に従って登録しましょう。
(リンク先:アカウント作成方法)
① ピアソンVUEのWebサイトで申し込みする場合
以下のリンク先にログイン後、試験日、会場、日時を指定しましょう。
(リンク先:ピアソンVUEのWebサイト)
② ピアソンVUEのテストセンターで申し込みする場合
以下のリンク先で受験を希望するテストセンターを選択し、電話で申し込みします。テストセンターによっては、受験当日の申し込みを受け付けている場合もありますのでよく確認しましょう。
(リンク先:テストセンターの一覧)
まとめ
最後までお読み頂きありがとうございます。
CCNAの合格点は1000点満点中の約800点~900点の間だと言われており、しっかりと勉強をしないと取得できない資格です。非常に難しい試験ですが、取得する事でネットワークエンジニアとしての価値を大幅に向上させる事が可能です!
諦めずに頑張ってみて下さい!