公開日2019.03.04
最終更新日2022.04.26
最近暖かくなってきてテンション上がっている黒い巨匠です。
今回はPhotoshopCCを使って写真の天気を変えます。
雪の写真がどうしても必要…!雨の写真が必要なのに降らない…!そんな時に活躍する小技を要チェキラ‼️
まずはメインの写真を選びましょう。イケメンだと写真の仕上がりもワンランク上がるので、今回はこの写真を選びました。
写真の合成・なじませる
マスクで人物を切り取る
選択範囲→選択とマスク
Photoshopは賢く素晴らしいソフトなので直感的に触ってみて必要な部分を抜き取ってください。多少雑でも後ほど外側をぼかすので気になりません。
マスクして人物だけ切り抜いた画像レイヤーの下に合成したい風景写真レイヤーを置いてみます。
この時点では雑味が強いですが、インターネットで話題の「あの人があれをしている画像がないと大変なことになってしまう」人達は助けられそうですね。
選択範囲で空の色を変える
今回は天候を曇りに変えたいので空の色を変えます、必要ない場合この工程は飛ばしてください。
空の色だけ変えたいので、色で選択しましょう。
選択範囲→色域指定
許容値やスポイトを駆使して、建物(色を変えたくない場所)が黒くなるように調整します。
イメージ→色調補正
「明るさ・コントラスト」や「色相・彩度」をいじって雨が降り出しそうな空模様になるように調整します。
ぼかしを使って写真同士をなじませる
マスクがうまく取れなかった部分や外側等、細かい部分をぼかしツールでぼかします。
写真の遠近感を出す為にフィルターからぼかしもかけます。
フィルター→ぼかし→ぼかし(ガウス)
距離感を出すために背景レイヤーに全体的に2px程ガウスぼかしをかけます。
フィルター→ぼかしギャラリー→虹彩絞りぼかし
一眼レフカメラで撮影したような奥行きのある効果を出せます。
人物レイヤーも顔にピントを合わせるため弱めに虹彩絞りぼかしを入れてます。
次は色調補正を使い、同士の明るさを調整してなじませます。機能を理解できていない方も考えすぎず色々触っていじってそれっぽく調整しましょう。
※色調補正はメニューバーから画像自体にかける方法と、色調補正タブからレイヤーのように重ねてかける方法があります。用途によって使い分けましょう。
ぼかしと色調補正をした結果…少し馴染んできましたね!
違和感も残りますが、雨を振らせるテクスチャを入れていけばE感G(いーかんじ)になりますのでご安心を。
Photoshopで雨を降らせる
まず黒でぬりつぶしたレイヤーを用意します
黒いレイヤーを選択し
フィルター→描画→ファイバー
変化・強さは振らせたい雨の距離・強さで調整しましょう
よりザーザー感を演出する為
色調補正→レベル補正で明暗を強くします。
(色調補正は「ぼかしを使って写真同士をなじませる」項目にあります)
さらに風を感じさせるために
フィルター→ぼかし→ぼかし(移動)
をかけます。
角度や距離によって雨・風の強さが変わります、降らせたい雨の強さを意識してつけましょう。
雨レイヤーの描画モードを「覆い焼きカラー」に変更し、不透明度40〜10%に調整。
今回は人物の下に密度の濃いファイバーをかけた雨レイヤー、手前に粗めにファイバーをかけた雨レイヤーを置きました。
どうですか?ジャバジャバ降ってきました…。
よりリアルにする一手間
こんな雨が降ってるのに、濡れてない…おかしい…ということで筆ブラシで濡れた感じを演出しました。ついでに全体的に調整もかけちゃいましょう。
今回使ったのはデフォルトの筆のみで
・ソフト円ブラシの流量を10〜50%程度に調整しながらペタペタ
・以下のはねテクスチャブラシでピシピシ
Photoshop先生のデフォルトブラシ、万能です。
水も滴る…
Photoshopで東京から、雨の街ロンドンへ…
Photoshopで雪を降らせる
まず前述の合成で写真同士をなじませました。
雪降る街、フィンランドのヘルシンキ、行ってみたい。
雪はブラシで降らせます。ブラシ設定をいじる事ができるようになれば世界が広がります。
スタンダードな丸ブラシを選びブラシ設定を開き
ブラシの先端のシェイプで間隔を100%以上開き
シェイプで丸の形を不揃いにし
散布にチェックを入れます
人物の手前と下にレイヤーを作り
ブラシで人物の手前には大粒、下には小粒の雪をパラパラと降らせます。
このままだと不自然なので、雨を降らせる時に使った
フィルター→ぼかし→ぼかし(移動)
をかけます、角度や距離は風の強さや馴染み方を見ながら調整しましょう。
どうですか?雪が降ってきましたね…
よりリアルにする一手間
寒い場所なので息は白いでしょうし、どこか手元が寂しく感じたので
息と雪を書き足しました。
ソフト円ブラシの流量を調整してポンポンとステンシルの要領で…
Photoshopで東京から、雪の街ヘルシンキへ…
おわり
どうでしたか?うまく行きましたでしょうか。
今回紹介した方法はイラストにも使えるのでおすすめです。
Photoshopには無限の可能性がありますが、便利な機能が多く把握するまでが大変…。
空想の世界や、行きたい場所に自分をワープさせて、楽しみながら練習してみてはいかがでしょうか!
彼の行きたい国、カナダ
使用画像:写真AChttps://www.photo-ac.com/