トレパクについて考える

イラストレーター・デザイナー界隈で話題のトレパクとは?

こんにちは、デザイナーの黒い巨匠です。

私自身漫画・ゲームが大好きで、近年インターネットで見かける”トレパク(トレース・パクリの略)”という言葉が気になったので調べました。
自分自身も画像を扱う仕事をしていますので忘備録ついでにまとめたいと思います。

今回使用している画像は全て私のイラストでございます。

トレースとは

すでにある物をなぞること。またはなぞるべき痕跡のこと。
出典元:Wiki


子供の頃好きな漫画のキャラクターを透かしてなぞっていましたよね〜アレです。
トレース自体は違法ではありません、写真をコラージュして作画し直すトレース技法の画家さんもいらっしゃいます。
どういったときに違法になるのか、というと
他人に著作権のある画像を無許可でトレースし公開すると著作権侵害にあたります。
つまり自分で撮影した写真や、ライセンスを購入した画像、ライセンスフリーの画像を使用する分には問題はありません。

パクリとは

既存のものに似た作品やネタを作ること、あるいは極めて似た作品やネタを発表すること(ネタをぱくった、など)。
出典元:Wiki


トレパクの場合のパクリとは模写・模倣をさす事が多いです、こちらもトレースと同じで行為自体違法ではありません。
お気に入りの絵や写真の模写・模倣をしたことがない人はいないと思います。
どういったときに違法になるのか、というと
模写・模倣もトレースと同じ条件で他人に著作権のある画像を無許可で模倣・模写し公開すると著作権侵害にあたります。
しかしパクリは模写・模倣だけはなく構図・色などでも指摘される事があり、その場合 依拠性 があったかどうかが重要となります。

依拠?

…簡単に説明すると故意のパクリであるかどうか、です。

同一コンセプトやテーマで作成したものは偶然の一致がないわけではありません。
「依拠があったか(なかったか)」、「類似性・同一性の比較」
がとても重要なんですね。

トレパクを避けるためには?

画像には著作権が存在するので
インターネットに落ちている画像や書籍から好きなイラストや写真をトレス・模写するのはあくまでも練習や趣味(私的利用の範囲)として行い公開や配布は避けましょう。
作品に使用したい場合は、トレス・模写がOKとされているライセンスフリーの画像を探すか、有償画像を購入しましょう。
同人誌や雑貨など、商用利用をしたい場合は商用利用可能かどうかもしっかりチェックしましょうね。

memo
細かい部分まで突っ込むと著作権は創作性、オリジナリティがあることで認められる権利ですので凡庸な作品には発生しなかったり…ここはトレパク問題において大きな争点であり、デリケートで難しい部分です。

トレパクという言葉が一般化したことによる問題

・知識のないまま似ている、トレパクであると指摘し拡散する。
・公平な判断をしなければならない検証側も正しい知識がないまま検証を行う。

上の画像はかなり雑ですがたまに見かけますね、こういうの。
実際に切り貼りしていて問題になった作品もあるようですが
絵柄が似ている人とだったら変形しながら重ねればどこまでも重ねられます
検証の難しさがお分かりいただけたでしょうか。。。。

また、「アイデアパク」という言葉も見かけた事があるのですが、正確には著作権は作品を創作した時点で発生するものなのでアイデアの模倣は権利の侵害にはなりません、重要なアイデアは大切に管理しましょう。
実際アイデアパクという言葉はモチーフ・シチュエーション・構図・ネタ等のパクリを指して使用されることが多い様です。

創作者も検証者も冷静な判断を

インターネット社会である現代、一度拡散された情報・誤報は半永久的に残ります。
作家さんは著作権について学び誤った創作をしないようにしないといけない、
検証側も「怪しいからグレー認定」とはせず、冷静に検証していただきたいと思います。

トレパク問題にのみ焦点を当てたので説明不足な部分も否めませんが今回はここまで!
次回、パロディー・オマージュについてもまとめたいなあ…。
201811追記:パロディ・オマージュの記事を公開しました!
パロディ・オマージュがパクリになるボーダーラインとは?

作者情報
最近フロントエンドやwebの勉強を始めた黒い服ばかり着ているデザイナー。
趣味はホラー作品鑑賞と怪談話を聞く事。激辛グルメが好き。