データベースを学ぼう! SQLiteのインストールと設定をして学習環境を準備しよう

1、データベースって結構身近な存在

IT業界で仕事をしていると、データベースに触れることが結構あると思います。

web開発フロントエンド側にデータベースに保存されている情報を呼び出す
テストテスト中のデータベース操作
データチェックwebに公開されている情報の調査をする時に、phpMyAdminを使って調査
IT業界でデータベースに触れる機会

本職のデータベースエンジニアというわけではないものの、ふんわりとした知識レベルは打破したい。
まずは、学習する環境を整えたいと思います。(日本人はまず形からっていいますし。)

今回の作業環境は以下になります。

  • WindowsOS(Windows11)
  • コマンドプロンプト

2、使用するデータベースツールはSQLite

SQLiteのロゴ

学習環境の準備(環境構築)って、ITエンジニアが学習を始める時の高い壁だなぁと日々感じています。技術系の記事で頑張って見ても設定中にエラーが出たり、ポートが空いていなかったり、そこで挫折してしまったり…。

なので、手軽に操作できるデータベースを使いたい。

そんな願いを叶えてくれるのが「SQLite」。設定も使い方もとっても簡単です。聞きなれないツールかもしれませんので、さっくり紹介します。

3、初心者にも安心なSQLiteのいいところ

そもそもSQLiteってなに?

SQLite(エスキューライト)は、軽量で自己完結型(SQLiteだけで動いてくれる)のSQLデータベースエンジン。スマホアプリ内のデータ保存や、Webシステムの開発段階で使用されたりします。

SQLiteのいいところは、何といっても準備が簡単なところ。ダウンロードから設定完了まで30分もかかりませんでした。初心者にも安心なツールですね。

一押しポイント

軽量データ全体が数百KB、さくさく動いてくれます
サーバーの準備不要単体で動くのでファイルを作成してあとはテーブルを作っていくだけ

4、SQLiteのインストール

前置きはこれくらいにして、早速インストールしていきましょう。

ダウンロード

1、ダウンロードサイトへアクセス
 https://www.sqlite.org/download.html

SQLiteダウンロードページ

2、“Precompiled Binaries for Windows“の中の「sqlite-tools-win-x64-XXXXXXX.zip」をダウンロード
 ※「XXXXXXX」の部分はバージョンによって変わります。

Windows用のzipファイルのクリック箇所

インストール

1、ダウンロードしたZIPファイル「sqlite-tools-win-x64-XXXXXXX.zip」を解凍
2、解凍したらファイル名を「sqlite」へ変更
 フォルダの中には数個のファイルが格納されています
3、わかりやすい場所へ配置
 自分で見つけやすい場所に配置します
 例)C:\sqlite

ZIPファイルを解凍したあとの配置場所について

5、SQLiteの設定

インストールが終わったら、操作できるように設定をしていきます。

環境変数の設定

1、Windowsのスタートボタンを右クリック
2、デバイスの仕様の関連リンク「システムの詳細設定」をクリック
3、システムプロパティの「環境変数」をクリック

環境変数の設定場所までのアクセス方法

4、「環境変数」のPathを選択状態にし、「編集」をクリック

環境変数のダイヤログボックス

5、「新規」をクリックし、sqlite(ZIPファイルを解凍して名前を変更したもの)を配置したパスを入力
 例)C:\sqlite

環境変数のPathの編集画面

6、すべてのダイアログを「OK」をクリックして閉じる

動作確認

1、タスクバーの検索フォームに”cmd”と入力して「コマンドプロンプト」を開く
(パワーシェルでも可能です)

コマンドプロンプトを検索した状態の画面

2、起動したら「sqlite3」と入力し、エンターで実行

Microsoft Windows [Version 10.0.22631.3737]
(c) Microsoft Corporation. All rights reserved.

C:\Users\xxxx>sqlite3

3、以下のようなバージョン情報が表示されれば成功

C:\Users\xxxx>sqlite3
SQLite version 3.46.0 2024-05-23 13:25:27 (UTF-16 console I/O)
Enter ".help" for usage hints.
Connected to a transient in-memory database.
Use ".open FILENAME" to reopen on a persistent database.
sqlite>

SQLiteの終了

「sqlite3」を実行すると、SQLiteが動いた状態になります。停止するには別の操作が必要です。

C:\Users\xxxx>sqlite3
SQLite version 3.46.0 2024-05-23 13:25:27 (UTF-16 console I/O)
Enter ".help" for usage hints.
Connected to a transient in-memory database.
Use ".open FILENAME" to reopen on a persistent database.
sqlite> a
   ...> b
   ...> c
   ...> d
   ...>

「sqlite>」が表示されている状態で以下を実行

  • Ctrl + Cを二回
  • 「.exit」を入力し、エンターで実行
  • 「.quit」を入力し、エンターで実行
C:\Users\xxxx>sqlite3
SQLite version 3.46.0 2024-05-23 13:25:27 (UTF-16 console I/O)
Enter ".help" for usage hints.
Connected to a transient in-memory database.
Use ".open FILENAME" to reopen on a persistent database.
sqlite> a
   ...> b
   ...> c
   ...> d
   ...> Program interrupted.

C:\Users\xxxx>

6、最後に

学習環境が無事に準備できたので、これからデータベースについて学んでいきたいと思います。時間があれば、本記事の続きをのぞきに来てください。

作者情報

気になった居酒屋には一人でも入店します。
初めてのお店でも常連と間違われる不思議な現象に見舞われることが…。
ビールをこよなく愛していますが、家では金麦派。