公開日2021.09.29
最終更新日2023.03.24
SDGs(Sustainable Development Goals)をご存じでしょうか?
エスディージ-ズと読み、持続可能な開発目標という意味で、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。ちなみにジーズはGoalsの略です。
17のゴール・169のターゲットさらに232の指標が決められています。
この目標、161の加盟国の首脳が出席して採択された、世界で協力して解決していかなくてはいけない大きな目標です。
さらに地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」というそれはそれは壮大なことを誓っています。
国際目標…というとなかなか現実味がなく、 イメージが湧きにくいのではと思います。
BreezeGroupでのSDGsの取り組みについてはこちらのページにてまとめております。
“SDGsウェディングケーキ”ってなあに?
何かわかりやすい説明はないかなと探していた時に”SDGsウェディングケーキ”というものを知りました。
スウェーデン出身の環境学者ヨハン・ロックストローム博士が提唱されており
目標の構造をとても分かりやすくした考え方だと思います。
持続可能な環境が基盤にあってその上に健全な社会が成立、健全な社会があり経済成長が実現する、目標の実現のためには地球上のすべての人類が協力しあうことが大事。
このことを”SDGsウエディングケーキ”は的確に表しています。
SDGsの目標を3つの構造に分け、最下層に「環境」、その上に人類の暮らす「社会」があり、そこで様々な仕事により営まれる「経済」、が表されています。
さらにその上にすべての階層を貫いて、”目標17.パートナーシップで目標を達成しよう“という目標があります。
SDGsの目標「環境」について
SDGsウェディングケーキの最下層「環境」には、以下の4つの目標が該当します。
- 目標6.安全な水とトイレを世界中に
- 目標13.気候変動に具体的な対策を
- 目標14.海の豊かさを守ろう
- 目標15.陸の豊かさも守ろう
「環境」は、私たち人類が地球で暮らす上で必要不可欠な要素である海や陸の環境問題や、温暖化についての目標が含まれています。
この環境が整備されていないと私たちは生活することができませんし、ウェディングケーキだって土台がしっかりしていなければ積み重ねることができないですよね。
1番大事なことなので大きな土台として1番下にあります。
SDGsの目標「社会」について
SDGsウェディングケーキの中間層である「社会」には、以下の8つの目標が該当します。
- 目標1.貧困をなくそう
- 目標2.飢餓をゼロに
- 目標3.すべての人に健康と福祉を
- 目標4.質の高い教育をみんなに
- 目標5.ジェンダー平等を実現しよう
- 目標7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 目標11.住み続けられるまちづくりを
- 目標16.平和と公正をすべての人に
環境が整備されることによって「社会」を充実させることができます。
私たち人間が不自由なく生活し、働けるような世界を作り上げるための目標が含まれています。
3つの階層の中で一番目標が多い為、それだけ解決する課題点が多いといえます。
貧困・飢餓というと先進国の日本では関係ないように感じますが、日本でも貧困問題が取り上げられています。
貧困には2種類あり、
絶対的貧困→生きていくうえで必要最低限の生活水準が満たされえていない状態の事。
相対的貧困→国や地域の水準の中で比較して大多数よりも貧しい状態の事。
日本は約6人に一人が後者の相対的貧困に該当します。
SDGsの目標「経済」について
「環境」「社会」が整うことにより、経済活動をすることができます。
SDGsウェディングケーキの「経済」には、17の目標のうち以下の4つの目標が該当します。
- 目標8.働きがいも経済成長も
- 目標9.産業と技術革新の基盤をつくろう
- 目標10.人や国の不平等をなくそう
- 目標12.つくる責任
経済には働きがいや技術革新、不平等の改善、生産消費に対する問題が含まれており、
持続可能な環境と健全な社会を築いたうえで、豊かな経済活動が作られます。
一番上に該当するパートナーシップ
「環境」、「社会」、「経済」が全て整うことにより”パートナーシップ“を発揮することができ、最終的にSDGsの目標を達成することができる、という仕組みになっているのですべての段の真ん中を貫いて一番上に位置します。
さいごに
SDGsをウェディングケーキの形に表現することであまりよくわからなかった方もイメージしやすくなりませんか?
現在、世界で抱えている課題には様々な問題が絡み合い大きくなっているのが分かります。
「自分にできることはなんだろう?」と一人一人が自分の事として考え、行動することで未来が変わります。
この記事をお読みいただいた方が少しでもSDGsに興味を持っていただけたら嬉しいです。