公開日2021.06.30
最終更新日2023.03.24
おはようございます。Uskeです。
前回に引き続き、FPSについて書いていこうと思います。
今回は日本国内におけるFPSゲームの賞金と大会視聴者数の移り変わりについてです。
まだ前回を読まれていない方はぜひチェックしてみてください!
ローカルな世界
今回も前回同様、昔すぎるものは割愛します。
自分が中高生の頃は今ほどSNSが浸透してなく、動画サイトもそこまで充実していませんでした。
そもそも大会があるという情報を知っているのはそのゲームのプレイヤーだけという状態だったのです。
よって、大会の視聴者はゲームをやっている人だけ、優勝チームの知名度もそのゲーム内だけ…というのがほとんどでした。
それでは企業も手を出しにくいですよね。
たまに企業と契約するチームが出てきたとしても、デバイス(マウスやキーボード)の提供がほとんど。
大会視聴者数は数千人、優勝賞金も多くて100~200万円ほどでした。
ゲームの移り変わり
2015年~2018年にかけて、一時代を築いた無料オンラインFPSの人口が著しく減少していきました。
原因としては、スマホの普及によるソーシャルゲームの一般化や、新しく出てくる多様なコンテンツに押されていったというのが考えられます。
オンラインゲームの宿命ではありますが、リリースから5年10年と経つとどうしても新作に見劣りしますからね。
その間、Counter-Strike: Global Offensiveという世界的に大人気なゲームが少し国内で盛り上がり、100万円規模の大会が開催されたりもしましたが、日本では爆発的ヒットとはならず徐々に縮小していきました。
一方で2017年にリリースされたPUBG、フォートナイトなどが国内外で人気を博し、バトルロワイヤル系のゲームに注目が集まってきた時期でもあります。
SNS/動画サイトによる飛躍
2018年から2020年にかけて
この時期に国内FPSシーンは飛躍の時を迎えました。
2018年にRainbow Six Siegeというゲームで日本のチームが世界4位に入賞し、大きく話題になりました。
また同時期に大人気ゲームとなっていたPUBGで国内の大規模なプロリーグが開催され、数多くのプロチームが参加しました。
インフルエンサーの功績
人気な配信者は人気なゲームをプレイするものです。
インフルエンサー達が遊ぶ事で、一般のユーザーが増え、企業も注目していきました。
さらに先日の記事でも書いたApex Legendsが2019年にリリースされ、浸透していく中で、『プロゲーマーの中から』多大な影響力を持つインフルエンサーが生まれていきました。
あとはVtuberの方が多く遊んでくれていたことも大きかったですね。
多様な層を取り込むことで、Apex Legendsの大会は数万人~数十万の視聴者数が見込めるほどになりました。
国内最大級の大会!最大同時視聴者数は11万人超を記録!プロゲーミングチーム「Crazy Raccoon」、『Crazy Racoon Cup ApexLegends』を初開催。
prtimes.jp
また、世界大会の賞金総額は300万ドル以上と、初回から大きなインパクトを残しました。
増え続ける視聴者数
ストリーマー(配信者)の力
現在もFPSゲームの視聴者数は増え続けています。
というより、日本におけるe-Sportsコンテンツは全体的に伸びていると言っていいでしょう。
背景としては、前回も触れたストリーマー(Youtuber/Vtuber)の存在が大きくあります。
特に日本発祥であるVtuberコンテンツの影響力は甚大です。
こんなデータがあります。
giken.tv
普通ではありえない伸び方ですね。
新型コロナウイルスの影響
ステイホームが推奨されたことで、家にいる時間が長くなったことも要因としてあげられます。
サッカーや野球などのリアルスポーツは自粛になってしまいましたが、ゲームは基本的に家でやるものなので環境としては変わらなかったことが大きかったですね。
giken.tv
日本の競技人口、レベルの向上
そして何より、ユーザー数増加による日本e-Sportsのレベル向上でしょう。
ハイレベルな国内戦により、視聴者は自分のプレイとのギャップで衝撃を受け、憧れを持ちます。
2020年に新リリースされたタクティカル系FPS、Valorantというゲームでは、先月行われた日本一を決める大会の視聴者数が約12万人と大きな数字を残しています。
「VALORANT Champions Tour 2021」日本語公式配信の同時視聴者数が5万人を突破、ミラー配信を含めた視聴者数は10万人を超える
valorant4jp.com
世界大会では日本チームは惜しくも敗退してしまいましたが、後日行われた決勝戦は日本チームがいないかつ深夜2時からの放送だったにも関わらず、日本語放送で約8万人を記録しています。
賞金も国内優勝で300万円、世界大会は総額60万ドルと大規模でした。
おわりに
今回はここまでとなります!
いかがでしたでしょうか?国内FPSシーンの成長と今後の期待を少しでも感じていただけたのならば嬉しいです。
今後も国内外で大きな大会が開催される予定です。
さらにFPS以外のジャンルでも日本の競技レベル、視聴者数はどんどん向上しています。
これからの日本e-Sportsに期待しましょう!
それではまた!