e-Sportsについて学ぼう FPSとは? -Youtube/SNSが世界を変えた-

おひさしぶりです。Uskeです。
突然ですが質問です。
皆さんはe-Sportsと聞いて何を思い浮かべますか?

1対1の格闘ゲーム、様々なキャラクターが魔法を撃ち合うアクションゲーム、
超絶プレイが連続するスポーツゲームや、知略渦巻くカードゲーム。
そして、銃を撃ち合うシューティングゲーム。

そう、これら全てe-Sportsとして世界中で行われています。(他にも沢山ありますが書ききれません)
今回はその中からFPS(First-person shooter)について皆さんにご紹介していきます!!

FPSって何よ?

FPSとはFirst-person shooterの略です。訳すと一人称視点のシューティングゲームですね。
よくYoutubeを見る人なら、最近流行りのAPEX Legendsの動画を見たことあるんじゃないでしょうか?
自分の手と武器だけが画面に表示されていて、操作しているキャラクターの全身を見ることはできません。
自分のキャラ全体を後ろから見るゲームはTPS(三人称視点)といいます。

FPSゲームのプレイ画面

FPSは主にストーリーを楽しむシングルプレイと、インターネット上で対戦するマルチプレイに分かれていますが、
e-Sportsにおいてはマルチプレイが主流になるのでこちらを紹介していきます。

e-Sportsについてより詳しく知りたいという方はこちらの記事をチェック!

日本での成り立ち 複数の無料オンラインゲーム

日本で最初にプレイされた対戦系FPSは何?とか初めて行われた大会はいつ?っていう話は
底のない沼に足を踏み入れることになってしまうので、自分がFPSに触れ始めたここ15年ぐらいの話をします。(長い)

対戦系FPSの大半はパソコンでのオンラインゲームでした。ほぼ100%海外産です。
家庭用ゲーム機に移植されたタイトルもいくつかあります。
Call of DutyやBattlefieldなんかが有名ですね。
ただ、自分の周りではあまり遊んでいる人はいませんでした。
有料であったこと、海外版の移植だったので導入に知識が必要であったことなどがハードルでした。

自分は学生の頃、通っていた塾で友人に韓国産のオンラインゲームを教えて貰ったのがきっかけです。
この時期(2010年頃)は韓国産のオンラインゲームが数多く日本に輸入されていました。
FPSも多くのタイトルが存在し、そこで大会が開催され、数々の熱い試合が繰り広げられました。

しかし、e-Sportsと呼べるほどの規模ではなかったと思います。
賞金が出る大会も勿論ありましたが、チームに対して毎月給料が出るわけでもなく、殆どの選手は仕事やアルバイト、学校に通いながら練習していました。

『大会で勝つのは趣味の延長、仕事ではない』

という認識だったんですね。
たとえ日本一になったプレイヤーだとしても、ゲームだけで食べていくのは不可能でした。

空の財布を開ける人

しかし、その状況は急激に変化していきます。

世界を変えたのはYoutube/SNS

オンラインゲームの中でもFPSは敷居が高いジャンルであったと思います。
そもそもスペックの低いPCではまともにプレイできないこともありました。
また、RPG系と違って個人の腕前が前提としてあるので、初心者は勝つことが難しく、定着しにくいという側面からユーザー数の伸びもあまり良くはありませんでした。

数万人のユーザーというパイを複数のゲームで取り合っていたんですね。

しかし、その状況をに一石を投じるタイトルが登場します。
それが、PUBG(PlayerUnknown’s Battlegrounds)です。
このゲームの何が革新的か、それはバトルロイヤル形式のゲームとしてデザインしたということです。

詳細は割愛しますが、このカジュアルな形式がFPS初心者にガッチリハマりました。
厳密にいうとこのゲームはFPSではないのですが、シューティングゲームという部分は同じなので、銃を撃つゲームという点で人口の増加に繋がりました。

プラスとして、ストリーマー/Youtuberというインフルエンサーが現れたのもこの時期です。
有名な人がプレイすることで、やってみようかなと思う人が多くなりました。
この効果は本当に絶大でした。

配信技研NEWS:日本ゲームカテゴリ 2021年4月 ライブ配信視聴ランキング (タイトル)

参考:(https://www.giken.tv/news/april21-games)

今年4月の視聴者ランキングは大人気FPSのAPEX Legendsがダントツ1位。
他ジャンルでもSNSの効果を実感している人、沢山いると思います。
それがFPSでも起こりました。

家庭用ゲーム機への波及

また、PUBGがPS4に対応したゲームであったということはとても大きかったです。
高スペックPCがなくてもPS4は持ってるというゲーマーは沢山いますからね。
そして、APEX Legendsの登場で日本のFPS人気は爆発的に加速しました。

ゲーム性が日本人に合っていたというのもプラス要素でしょう。
コンシューマーユーザーという今まで開拓されていなかったプレイヤー層を獲得することで、日本FPS人口は大幅に増加しました。
APEXが世界で一番盛り上がっている地域は日本であると言われるほどです。

ユーザー数が増えることで大会の視聴者数も増え、公式にプロとして活動している人たちも出てきました。
企業としてもスポンサード効果が出ると判断したんですね。
こうしてPCユーザーからコンシューマーユーザーに繋がり、日本でのFPS人口は大きく増加しました。
今ではスマホでも遊べるタイトルが複数あるので、更に増えましたね。

そして現在

さて、コンシューマー機の人口は増えました。

ゲーム機のコントローラーが2つ

『いやいやちょっとまって、PCユーザーは?』

安心してください、増えてます。

世界的に見ると、家庭用ユーザーよりPCユーザーの方が多いです。
特に大きな大会なんかは大体PC版です。
その状況を見て、家庭用ゲーム機でFPSジャンルに興味を持ったユーザーが、PC版に流入してきてるんですね。

日本においてもその流れはあります。
大会の賞金額視聴者数も増えてきました。

と、いったところで今回はここまで!
次回では具体的な賞金の増え方や、視聴者数の伸び方について書いていく予定です!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
それではまた次回~。

作者情報

昔FPSで日本一になりました。
趣味はオンラインゲームとeSports観戦です。