現代、スマホの普及と共に、インターネットの情報に触れる時間や回数は著しく増加している。そして「LINE」「Twitter」「Facebook」などのSNS利用率も同様に非常に高まっている。

特にTwitterは、情報源としてスピーディーに情報を得るには最適なツールだ。
何か気になることがあれば検索欄にワードを入れることで簡単に情報を得ることができる。
その反面、最近『ネットリテラシー低すぎないだろうか?』と話題になることも多い。

■そもそもリテラシーとは?

原義では「読み書きする能力」を指し、現代では情報や知識の解釈・活用・理解力を指す。
分野を絞って、ITリテラシー、情報リテラシーなどと呼ぶこともある。

Twitterの不適切なツイート

Twitterで、下記に類似したツイートを見たことがないだろうか。

>>【拡散希望】コイツが痴漢した犯人らしいです!!
>>【拡散希望】人が警察に捕まってました、振り込め詐欺犯らしいです!!
>>●●駅で痴漢冤罪の男性が警察に連行される事件発生!! 

※それぞれのツイートに、下記のように晒し対象になった人の画像や動画が添付されていた。

結論を先に申し上げると、これらの行為は犯罪である。

  • プライバシーまたは肖像権の侵害にあたる可能性が高い行為であり損害賠償請求される可能性がある。
  • もし名誉毀損にあたる記載があれば、名誉毀損罪にあたり処罰される可能性もある。

得に下記のツイートに類似するものは様々な視点からの指摘が考えられるため拡散性が高い。

>>●●駅で痴漢冤罪の男性が警察に連行される事件発生!!

警察の行動は、双方の当事者と目撃者が警察署に行って状況を説明する必要がある。
その内容の真偽を確かめる必要があるためだ。

当事者からすれば、冤罪だったとしても顔写真を大衆の場に晒されてしまい、身の回りから当時のことを指摘されるのは気持ち良いものではないし、『本当はやったのでは?』と思われていないか不安に感じてしまうこともあるかもしれない。

場合によっては、この軽率な行為が誰かをPTSD(心的外傷後ストレス障害)にし、人生を狂わせる可能性さえあるのだ。
※PTSDの詳細(厚生労働省HP):https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_ptsd.html

また、某寿司店の醤油差しを鼻に挿入する画像が拡散されたことや、少年がアイスショーケースに入り込み大暴れする動画が炎上拡散したことも記憶に新しい。
これもネットリテラシーの欠如が原因である。

個人的主観だが、
「証拠も含めてTwitterに拡散するくらいなら最初から警察行けばいいのに」と指摘したい。
スマホを拾い、待受画面をTwitterで晒し上げるくらいなら警察に届けてほしいものだ。
その待受画面が公共に晒されたくない画像だったら、と考えると恐ろしい。

いずれにせよ、真偽不明の内容を拡散することや、何も考えずに情報を発信するのは愚かであり、その行為は自らをネットリテラシー能力のない人間だと証明しているようなものなのだ。

情報を読み解く

ここからは、ネット上の情報を活用・理解するためのポイントを紹介します。

  • ネットの意見を”考える”
    ネット上の情報を見るだけではなく、考える
    ネットの情報が正しいか判別する手段はない。
    そのままを鵜呑みにせず、見た情報が何故そのような結論に至ったのかを考えるべきである。
    重要なポイントはその情報を適切に取捨選択することである。
  • 情報を”疑え”
    全ての情報を一度疑ってみる。何となく信じてしまいそうな情報は特に気をつけるべきである。

下記は具体例で、正しい情報と虚偽の情報が入り混じっている。

食べ物が健康に及ぼす影響について研究している厚生労働省が、最新のコンピュータを利用し調査した結果、特定の食べ物と健康について驚くべき関係性があることを発表した。
1、がんの宣告を受けた人のうち約80%が、日常的に米を食べていた。
2、救急車で搬送された患者の約80%が、米を食べた24時間以内に入院している。
3、日常的に米を食べている人の半数は、平均寿命以下である。

結論:統計的にみて、米は人間の健康に害を及ぼす可能性の高い、極めて危険な食べ物である。

しっかり読み解けば、”見かけ上は正しそうな虚偽の推論(詭弁)”だと理解することが出来る。
これに類似した詭弁はSNSに蔓延っているので気をつけるべきだ。

リテラシー能力が高い=豊かな生活

今の時代、つまりインターネット社会を生きていくには、これらの誤った情報に惑わされずに情報を取捨選択しなければならない。
また、リテラシー能力は、特定の分野に限らず様々な分野や普段の私生活にも大きく影響する。
些細なことだが、『添加物=悪とは限らない、豆腐を作るための「にがり」も添加物である』と、このような知識を1つ持っているだけで添加物に対する考え方が少しは変わるのではないだろうか。

リテラシー能力を高めれば、他人より高い水準で豊かに生活することが出来る。情報社会である現代、正しい情報を自ら勉強し会得することも重要だ。
時代の進化と共に、様々な知識を得ることが、今の時代を生きていく上では必要だと自分は考えている。

作者情報

ぽっちゃりカメラマンと言えば、そう私『カメラ男(マン)』です。
手芸・アクセサリー作りが趣味、簡単なネイル・マツエクの施術が出来たり、きっと生まれてくる性別を間違えたヽ(;▽;)ノ
メディア事業に携わっています。