公開日2020.10.16
最終更新日2022.10.04
総務省の主導により、9月1日からキャッシュレス決済で最大5000円分のポイントが付与される「マイナポイント」事業がスタートしました。還元率25%という非常に消費者にとってお得な事業なのですが、いまいち登録者が伸び悩んでいるのが実情です。
そこで今回は、マイナポイントをあまり理解していない人・知ってるけどまだやっていない人を対象に、基本的な知識やお得なポイントをご紹介したいと思います。
マイナポイントとは…
マイナンバーカードを使って予約・申込を行い、
選んだキャッシュレス決済サービス(※)でチャージやお買い物をすると、
そのサービスで、ご利用金額の25%分のポイントがもらえるのが
「マイナポイント」のしくみです。(お一人あたり5,000円分が上限です)
マイナポイント事業HPより引用
キャッシュレス・消費者還元事業に続く形で始まったこの事業ですが、キャッシュレス決済とマイナンバーカードの普及を目的とし、様々なキャッシュレス決済事業者が参画しています。ICカードやQRコード決済、クレジットカードなど100種類以上のサービスから好きなものを1つだけ選んでポイントを貰うことができます。
マイナポイントを得るためには…
マイナンバーカードを取得する。
まずは郵送されたマイナンバー通知カードの交付申請書で申請をしましょう。交付申請書がない方はお住いの市役所へ行き、再発行をしてください。
マイナポイントの申し込みをする。
マイナポイントの予約・申し込みをします。対象となる決済サービスを一つ選び、申し込みを行ってください。
携帯やパソコンのほか、市区町村窓口・郵便局・コンビニ(マルチコピー機・ATM)・携帯ショップなど、全国約9万箇所のマイナポイントの予約・申込のための端末から申し込みができます。詳しくは総務省のHPをご覧ください。
決済サービスを利用する。
2万円分のチャージやお買い物で5000円分のポイントをゲット!
キャッシュレス決済サービスの選び方
とはいっても、「選択肢がたくさんあって一つ一つ検討するのが面倒」という人も多いと思いますので、主要なキャッシュレス決済サービスのキャンペーンを紹介します。
ここに挙げたもの以外にも、それぞれの決済サービスでマイナポイントに関連したキャンペーンを行っているため、よりお得なものを見極めて申し込みをしましょう。
電子マネー | キャンペーン内容 |
---|---|
nanaco | 抽選で総額1億ポイントが当たる 10月31日まで |
waon | waon特典10%最大2000ポイント |
楽天edy | 抽選で5か月毎月20000円分edyが当たる |
Suica | 1000ポイント付与 ビューカードでSuicaにチャージで抽選のキャンペーンも |
QRコード | キャンペーン内容 |
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メルペイ | 1000ポイント付与 さらに抽選で総額1億ポイント山分け |
FamiPay | 先着10万名に500ポイント |
LINE Pay | 最大割引額5000円分の10%オフ特典クーポン |
ゆうちょPay | 1500ポイント付与 |
d払い | 上限2500ポイント付与 |
au Pay | 1000ポイント付与 |
クレジットカード | キャンペーン内容 |
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イオンカード | 最大2000ポイント付与 |
dカード | 500ポイント付与 |
三井住友カード | 抽選100名に10000ポイント付与 |
登録者1位のPayPay
ICT総研による「2020年8月 マイナポイント利用状況に関する調査」によると、8月31日時点での登録されたキャッシュレス決済のシェア率ではPayPayが首位に立っています。登録者は100万人を超し、全体の22%ほどを占めているとされています。多くの店で利用できるというメリットのほか、抽選で総額1億ポイントのキャンペーンを行っていましたが、キャンペーンは8月末で終了しています。
普段使っているサービスを選ぶ
決済サービスの選定基準としては、やはり普段使いしているものを選ぶのがいいと思います。お得だからという理由で使いもしない決済サービスに登録するのはより面倒ですし、無駄な買い物をしてしまう可能性が高いです。
また、もらった5000ポイントをきちんと消費できるか、という点でも普段使っているものなら心配する必要もないと思われます。
普段づかいしている決済サービスがあるのであれば、それを紐づけるだけで十分お得なので、そうしたものを選ぶほうがいいでしょう。
マイナポイントは子供も対象
マイナンバー制度は、国民全員に割り振られていますので、当然、子どももマイナポイントの恩恵に授かることができます。18歳未満の子どもがクレジットカードを所有することはできませんが、電子マネーやQRコード決済、プリペイドカード、15歳以上であればデビットカードなど、子どもでも使える決済手段でマイナポイントを受け取ることができます。
新しく生まれた子どもに対しても、マイナンバーカードを取得することができます。
出生届を提出し、住民票登録がされると、個人番号通知書によりマイナンバー(個人番号)が通知されます。
マイナンバーカード総合サイトより引用
では、15歳未満の子どもがマイナポイントを貰うにはどうすればよいのでしょうか。マイナポイント利用規約によると、このように記載されています。
申請者が15歳未満であって本人が本申込を行うことが困難である場合、その他やむを得ない事由がある場合には、申請者は自らの法定代理人をして本申込を行うことができるものとします。
マイナポイント利用規約第5条より引用
これにより、親(厳密にいうと法定代理人)が所有するキャッシュレス決済手段に、子どものマイナンバーカードを紐づけることが可能です。異なる決済手段であれば、親が子どもの分のマイナポイントも受け取ることができるのです。
マイナポイントの注意点
選べる決済サービスは1つ
1枚のマイナンバーカードで複数の決済サービスに申し込みし、ポイントを得ることはできません。
申し込み後の変更はできない
利用者は、本申込の申請を行った結果、原則として、本申込の取り下げ、当該申請にかかる情報の変更等を行うことはできません。
マイナポイント利用規約第7条より引用
上記より、基本的には申し込み後に決済サービスの変更等を行うことはできません。万が一、他人の決済サービスに申し込みをしてしまった場合などは、マイナポイント事務局までお問い合わせください。
ポイントをもらえる期間が決まっている。
ポイント付与の対象になるのは2020年9月1日~2021年3月31日のチャージまたは購入です。また、受け取ったポイントの有効期限は各社違うので確認するようにしましょう。
4000万人の予算上限
現時点(9月中旬)では、登録者数400万人ほどなのであまり気にする必要はないですが、一応4000万人の予算上限があるので、上限に達するのではと心配な方はお早めに申請をお済ませください。
マイナンバーカードの取得に時間がかかる
申請から交付までおよそ1か月ほどかかるため、なるべく早めにマイナンバーカードを取得しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。以上がマイナポイントを得るうえで知っておくべき基礎知識になります。
上記の通り、まだまだマイナポイントの利用者数は400万人ほどで、マイナンバーカードも現状ではコンビニで住民票などを取得できる程度の利便性しかありませんが、2021年3月より保険証としても利用できるようになることが分かっており、今後ますますこういった機能が追加されていくことが予想されます。
手続きの煩雑さでなかなか気が進まない方もおられると思いますが、今後もマイナポイントに関連したキャンペーンを行うことが考えられますので、この記事を読んでやってみようと思っていただけたら幸いです。