寒かった冬も終わり、卒業や新生活など環境が大きく変わる季節になりました。虫が動き出してくることを除けば素晴らしい季節ですね。ほんとに……

さて、今回はそんな時期に相応しいかどうかは置いといて、これから一層需要が増えていくであろう、「xR」について説明していきたいと思います。
ARVRなどは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。いわゆる仮想現実を作る技術のことです。
ここでは、「xR」とは、「xR」を構成する各技術について、今後の動向、について紹介していきたいと思います。

xRとは?

xR(X Reality)

xRとは現実世界と仮想世界とを組み合わせて新たな体験を提供する技術の総称です。
AR(Augmented Reality)VR(Virtual Reality)MR(Mixed Reality)という言葉を聞いたことがありませんか?
それらはxRを構成する一つだったりします。
ちなみにxRのxは未知数を表しており、日本語に訳すならば「未知の現実」となります。そう考えると、なんだか少しわくわくするような名前に聞こえてきませんか?

xRという総称が生まれた背景

さて、このxRという言葉が生まれたのは実は最近だったりします。ARVRのほうが先に世間に広まっています。
だったらわざわざ総称を作る必要はないんじゃないか?
思う人もいるかもしれません。ですが、これには理由があります。
それはxRを構成している技術の境界線が曖昧になってきているからです。

例えば、MRに近いARVRに近いMRなど定義しにくい技術が出てきています。
今後もそう言った新たな技術が出てくることが予想されており、「新たな体験を提供する技術」という広い定義でくくったほうが汎用性もあり利用し易いため、xRという言葉が作られました。
とまあ、なんだか小難しく書いてありますが、ざっくりと言ってしまえば、
「どの技術にあてはまるかわかりにくいけど、新たな体験を提供するってことはおんなじだから一つにまとめてしまおう」
っていうだけです。

AR/VR/MRとは?

xRを構成する主なものとしてARVRMR、があります。
それぞれの特徴と違いはこのようになっています。

AR (Augmented Reality)

ARAugmented Realityの略で日本語に訳すと「拡張現実」となります。
現実を拡張するという日本語の意味通り、ARは現実世界の上に仮想現実の情報を追加するものです。

ARを使った有名なものだと、大ヒットしているアプリゲームの「ポケモンGO」があげられます。
ポケモンGOでは、スマートフォンで写している現実の中に、仮想の情報であるポケモンを表示させて、まるでその場所にポケモンがいるかのように見せています。

他にも、GoogleマップにあるAR案内機能では、目的地を指定すると、こちらもスマートフォンで写した現実の中に矢印を表示して、目的地まで案内をしてくれます。
この他にもスマートフォンで使うARのアプリなどが数多くリリースされていますが、最近ではアプリだけでなく、メガネ型など、デバイス自体の開発なども進んでいます。

VR ( Virtual Reality )

VRVirtual Realityの略で日本語だと「仮想現実」になります。
VRは、現実世界ではない仮想世界にいるかのような体験ができる技術です。ARとの大きな違いとして、AR現実世界に仮想の情報を追加するように、現実をベースにしているのに対して、VRベース自体を仮想世界としているところです。
その為、VRのデバイスは現実世界の情報が入らないようにヘッドマウントディスプレイと呼ばれる視界を覆い隠す形状のものが多くなっています。

VRについてはこれといったものが正直出てこないですが、ゲーム、映画、体験型アトラクションなど、様々なところで既に数多く使われています。
近い将来映画の「マトリックス」のようなより現実に近い仮想世界が作れるようになるかもしれません。

MR( Mixed Reality)

MRとはMixed Realityの略で日本語に訳すと「複合現実」となります。
MRは少し説明が難しいですが、すごく簡単に言うと、ARの技術をより進化させたものです。

ARは現実世界に仮想の情報を表示させることができますが、それを表示させるためにはスマートフォンをかざしたりする必要があります。例に挙げたポケモンGOで言えば、スマートフォンを介さないとそこにポケモンがいるようには見えません。さらに、ポケモンの後ろに回り込んで姿を見ることは出来ません。

MRはカメラやセンサーを駆使することで、360度どこからでも見れるような3Dホログラムを現実世界に表示させることができ、それらを手や声などで操作することができます。
さらにMRの大きな特徴として、同じMR空間を複数の人間が同時に体験することが挙げられます。
この点はとても大きく、ゲーム、映画などのエンタメ業界だけでなく、ビジネスでもこれから重要になってくると予想されています。

2020年xRの動向

市場規模

xRはここ数年で市場規模を拡大してきており、VR市場を分析する企業として有名なSuperData社による世界の市場規模予測によると、2018年59億ドルだった市場規模は2020年には凡そ3倍となる166億ドル、2022年にはほぼ5倍の341億ドルになるとされています。僅か数年間でこれだけ伸びていくのには幾つか理由があります。

5GがxRを押し上げる?

従来の4Gよりも5Gは通信速度が20倍で、遅延速度は10分の1になるといわれており、ARVRにおける遅延問題を解決するといわれています。海外では既に5Gが使用されており、日本でも2020年春より開始されるため、日本国内のxRの市場規模も浸透していくにつれて活発になってくると予測されています。

デバイスの変化

近年、xRの業界ではデバイスの開発も大きく進んでおり、ヘッドセットのPC接続型からスタンドアローン型へ移行しようとしています。これにより使用者が自由に動くことが可能になり、より仮想世界に入り込むことができると言われています。デバイスの変化については、KDDI 総合研究所が発表しているxR技術に関するレポートでも、スタンドアローン型への移行でブレイクスルー(壁を越える画期的進歩)が起こり、飛躍的に発展する一因になると述べられています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
xRは今のところエンタメ業界での活躍が目に留まることが多いと思いますが、教育、医療、小売、建設などでもこれからの活躍が期待されている技術です。
今後も新しい技術、新たな~Rなども出てくると思われますので、ぜひ興味のある人は是非動向をチェックしてみてください。

では、読んでいただきありがとうございました。

作者情報
小説と音楽をこよなく愛する本の虫。一週間本を読んでいないと死にそうになる。最近行った大きな本屋で買った日本神話に出てくる「ヒルコ」についての本にハマって日本神話の関連書を読み漁っている。