公開日2026.10.01
最終更新日2026.09.14
BreezeGroupセキュリティレポートは、弊社で行っているセキュリティ対策や情報セキュリティに関連する情報などをまとめています。
今回は、Webページセキュリティ対策について「WordPressの脆弱性情報を正しく読み解く ~「脆弱性がある」とはどういうことか~」についてお話しいたします。
WordPressの「脆弱性」とは
WordPressを管理・操作していると「脆弱性が発見された」という情報を目にすることがあります。
脆弱性とは、WordPress本体やプラグイン、テーマなどに存在するセキュリティ上の弱点のことです。

この弱点を攻撃者に悪用されると、不正アクセスやWebページの改ざん、情報の漏えい、不正なプログラムの実行などにつながる可能性があります。WordPressでは、本体だけでなく、プラグインやテーマにも脆弱性が発見されることがあります。
そのため、WordPressを安全に運用するためには、「WordPress本体が最新になっているか」だけではなく、使用しているプラグインやテーマについても脆弱性情報や更新状況を確認することが重要です。
「脆弱性がある」とはどういうことか
「脆弱性がある」と聞くと、 「すぐにWebサイトが攻撃されるのではないか」と心配になるかもしれません。しかし、「脆弱性が存在すること」と「実際に被害を受けること」は必ずしも同じではありません。
脆弱性によって、攻撃に必要な条件や攻撃によって発生する影響は異なります。脆弱性情報を確認する際には、以下の点を確認することが重要です。
<脆弱性情報を確認するポイント>

①影響を受ける対象となる製品・機能
WordPress本体なのか、プラグインやテーマなのか、どの製品・機能が影響を受けるのかを確認します。
②影響を受けるバージョン
脆弱性の影響を受けるバージョンを確認します。
③現在使用しているバージョン
使用しているバージョンが、脆弱性の影響を受けるバージョンに該当するかを確認します。
④攻撃に必要な条件
攻撃者がログインしている必要があるのか、外部から攻撃できるのかなど、脆弱性が悪用される条件を確認します
⑤脆弱性による影響
情報漏えい、Webページの改ざん、不正なプログラムの実行など、どのような被害につながる可能性があるのかを確認します。
このように、単に「脆弱性がある」という情報だけで判断するのではなく、自分のWebサイトが影響を受ける状態なのかを確認することが重要です。
実際に発生したWordPressの脆弱性 ~wp2shell~
2026年7月、WordPressに関する重大な脆弱性について、情報処理推進機構(IPA)から注意喚起が公開されました。
IPA|WordPressの脆弱性対策について(CVE-2026-60137、CVE-2026-63030:wp2shell)
「wp2shell」と呼ばれるこの問題は、CVE-2026-60137とCVE-2026-63030という2つの脆弱性を組み合わせたものです。WordPress 6.9以降では、この2つの脆弱性の組み合わせにより、WordPressサイト上で攻撃者が任意のプログラムを実行できる可能性があるというものです。
通常の設定では、管理者権限を持っていない攻撃者であっても攻撃が成立する可能性があり、Webページの改ざんや不正なプログラムの設置などにつながるおそれがあります。
また、脆弱性を悪用するための実証コード(PoC)も公開されており、実際の攻撃に悪用される可能性が高まっていることから、影響を受けるWordPressでは速やかなアップデートが必要となりました。
この事例からも、WordPressでは「脆弱性が報告された」という情報を単に確認するだけでなく、自分のサイトが影響を受けるバージョンなのか、修正版が公開されているのかを確認し、適切に対応することが重要です。
脆弱性情報を発見したら、何を確認する?
WordPressの脆弱性情報を確認した場合は、まず以下の点を確認します。
<脆弱性情報を発見したら…>

①自分のWebサイトが対象か
脆弱性の対象となっているWordPress本体、プラグイン、テーマなどを使用しているか確認します。
②現在のバージョンを確認する
対象となるソフトウェアを使用している場合は、現在のバージョンを確認します。
③影響を受けるバージョンか確認する
脆弱性情報に記載されている「影響を受けるバージョン」と現在使用しているバージョンを比較します。
④修正版・対策方法を確認する
脆弱性が修正されたバージョンが公開されている場合は、そのバージョンや提供されている対策方法を確認します。
WordPressサイトにおける脆弱性への対策
WordPressの脆弱性による被害を防ぐためには、日頃から以下のような対策を行うことが重要です。
<脆弱性による被害を防ぐために>

①WordPress本体を最新の状態に保つ
WordPressでは、脆弱性が修正されたセキュリティリリースが公開されることがあります。セキュリティに関する更新が公開された場合は、内容を確認したうえで、速やかにアップデートを行います。
②プラグイン・テーマを適切に管理する
WordPress本体だけでなく、使用しているプラグインやテーマについても脆弱性情報やアップデート情報を確認します。使用していないプラグインやテーマについては、不要であれば削除することも重要です。
③脆弱性情報を定期的に確認する
WordPress公式サイトやIPA、JVNなど、信頼できる情報源から脆弱性情報を収集します。
脆弱性情報を定期的に確認することで、使用しているWordPressやプラグインなどに重大な問題が発見された場合にも、早期に対応できます。
④アップデート後の動作を確認する
アップデートを行った後は、Webサイトが正常に表示されるか、お問い合わせフォームなどの主要な機能が正常に動作するかを確認します。特にコーポレートサイトでは、セキュリティ対策だけでなく、アップデートによってWebサイトの表示や機能に問題が発生していないか確認することも重要です。
脆弱性情報を見つけたときの対応
WordPressの脆弱性情報を確認した際は、以下の流れで対応することをおすすめします。
- 対象となるWordPress、プラグイン、テーマを確認
- 現在のバージョンを確認
- 影響を受けるバージョンか確認
- 修正版・対策方法を確認
- アップデートなどの対策を実施
- Webサイトの動作を確認
「脆弱性がある」という情報だけを見て判断するのではなく、まず自分のWebサイトが影響を受けるのかを確認し、必要な対策を行うことが重要です。WordPressを安全に運用するためには、日頃からバージョンや使用しているプラグイン・テーマを把握し、脆弱性情報を確認できる状態にしておくことが大切です。
Breeze Groupのサイト保守では、WordPress本体やプラグイン、テーマなどに関するセキュリティ情報を常に収集しています。 脆弱性情報が公開された場合には、コーポレートサイトへの影響範囲を確認し、影響がある場合は速やかに対策を行っています。 また、脆弱性への対応だけでなく、WordPress本体やプラグインなどのアップデートについても、公開された情報を確認しながら迅速に対応しています。
さいごに
BreezeGroupでは、「Web制作」事業を展開しております。WordPressサイトをはじめ、幅広いタイプのホームページ制作に対応しております。
https://breezegroup.co.jp/business/
最後までお読みいただきありがとうございます。
次回の配信は2027/4月を予定しております。
参考サイト
IPA|ウェブサイト構築事業者のための脆弱性対応ガイド
IPA|脆弱性対策関連ガイド
IPA|安全なウェブサイトの運用管理に向けての20ヶ条
IPA|サーバ用オープンソースソフトウェアに関する製品情報およびセキュリティ情報


