公開日2022.06.16
最終更新日2022.05.30
スマホやパソコンでインターネットを使用している時「Cookieを有効にしてください」「このサイトはCookieを利用します」と画面に表示されたことはありませんか?
「Cookie(クッキー)って何….?」「有効にするとどうなるの….?」と不安になった方もいると思います。
そこで今回、Cookieについて分かりやすく解説していきたいと思います。
Cookie(クッキー)とは
Cookie(クッキー)とは、使用者がWebサイトを利用した際の情報を記憶し保存してくれる仕組みのことです。
Cookieの仕組み
Cookie自体は容量の小さなテキストファイルで構成されています。パソコンやスマートフォンのブラウザからWebサイトを通してWebサーバーに接続すると、1回目の接続ではデバイス側にCookieファイルが生成されます。
Cookieファイルがデバイス内につくられた後、同じWebサイト・Webサーバーに訪問すると、今度はWebブラウザがCookieファイルをWebサーバーに送信し、前回と同じWebページが表示されるようになるという仕組みです。
パーソナルテクノロジー スタッフ|「Cookieとは?」わかりやすく解説|仕組みや無効化・削除する方法 より引用
Cookieの種類
Cookieには大きく2つ種類があり、それぞれ使われ方が違います。
1st party Cookie(ファーストパーティークッキー)
使用者が閲覧しているWebサイトのドメインから発行されるCookieのことです。例えば、ショッピングサイトにアクセスした時、そのショッピングサイトがIDや情報を保存するために発行するCookieが1st party Cookie(ファーストパーティークッキー)となります。サイト内でのみユーザーの情報を取得し保存することが可能で、ブラウザが違う場合は機能しません。Webサイトの利便性の向上を目的としています。
3rd party Cookie(サードパーティークッキー)
使用者が閲覧しているWebサイトのドメイン以外から発行されるCookieのことです。複数サイトにまたがって使用者の行動を収集し、どのような広告を出せば使用者の興味・関心にマッチするかを知るために使われます。例えば、「美味しいパスタのお店」について調べていたら「料理」に興味があると推測し、それに合わせた「料理」や「おすすめのお店」の広告を出すといったことが行われます。その為、1人1人に適した広告を打ち出すことを目的としています。
Cookieを有効にするとどうなる?
Cookieを利用することで、使用者は快適にWebサイトを閲覧することができます。
例えば、ショッピングサイトで買い物をする時、一度サイトを閉じても過去にカートに入れた商品がそのままになっていたり、ログインした状態になっているので毎回IDやパスワードを入力せずスムーズに再度ログインすることができます。
Cookie有効のメリット
- 自分の興味・関心に合ったインターネット広告が表示される
- ログイン情報やカートの中身を保存できて便利
- 使用者に合わせた情報を提供できる
Cookieを有効にすれば、多くのWebページではID・パスワードやショッピングカートの商品が保存され、IDやパスワードを毎回入力せず次に来た時はすぐにログインすることができます。
Cookie有効のデメリット
- 不特定多数が利用する共用パソコンで個人情報が漏れる危険性
- データ量によっては、ブラウザの動作が遅くなることがある
ネットカフェや会社などの共用のパソコンやスマートフォンで自分のIDやパスワードを入力した時は、個人情報が他人に知られないようにCookieを無効にするか、削除する必要があります。
Cookieを無効にするとどうなる?
Cookie無効のメリット
- 個人情報が漏れるリスクが下がる
- Cookieを使用した広告が表示しなくなる
パソコンやスマートフォンを紛失した時、Cookieを利用して不正ログインされるリスクがなくなり、他人からSNSを閲覧されたり、ショッピングサイトで商品を購入できるのを防ぐことができます。
Cookie無効のデメリット
- ログイン情報を毎回入力しなければならない
- ネットショッピングのカートの中の商品が消えてしまう
一度入力した情報が保存されず消えてしまうので、毎回ログインしなければなりません。特にネットショッピングを多く利用する人は不便に感じると思います。
Cookieを削除するとどうなる?
Cookieを削除すると、パソコンやスマートフォン本体には害はありません。
しかし、過去のログイン情報も消えてしまうので再度IDやパスワードを入れ直す必要があります。
Cookieを有効または無効にするには
ここではiPhone(safari)とMac(Chrome)の設定方法をそれぞれ紹介していきます。
<iPhone>
1.ホーム画面の「設定」→「Safari」を選択します。
2.「すべてのCookieをブロック」をオフ(灰色)にすると有効に設定できます。これを、オン(緑色)にすると無効になります。
<Mac>
1.画面右上の「︙」アイコンをクリックし「設定」を選択します。
2.ページ左側の「セキュリティとプライバシー」を選択し「サイトの設定」をクリックします。
3.「Cookieとサイトデータ」を選択します。
4.「Cookie をすべて受け入れる」にチェックを入れると有効、「すべてのクッキーをブロックする(推奨されません)」にチェックを入れると無効になります。
Cookieを削除するには
<iPhone>
1.ホーム画面から「設定」→「Safari」を選択します。
2.「履歴とWebサイトデータ消去」をタップします。
3.「履歴とデータを消去」を選択すると削除できます。
<Mac>
1.画面右上の「︙」アイコンをクリックし「設定」を選択します。
2.ページ左側の「セキュリティとプライバシー」を選択し「サイトの設定」をクリックします。
3.「すべてのCookieとサイトデータを表示」を選択します。
4.「すべて削除」を選択すると削除できます。
まとめ
Cookie(クッキー)を有効にするとインターネットを快適に利用できてとても便利ということが分かりました。しかし、使用環境によって情報が漏れてしまう危険性もあるということを気をつけて活用していきたいです。