公開日2020.07.06
最終更新日2022.05.09
今回は、デュアルシステムの解説とデュアルシステムの必要性などについて基本情報技術者試験を勉強している際に得た情報を書きます。
デュアルシステムとは
デュアルシステムとは、同じシステムを用意し、同時に作動させ、片方がエラーや不具合を起こしたときに、もう片方が処理を行うことによって支障なくシステムの運用を続けることができるという故障対策の1つです。
又、検証を行う際にも2つのシステムを用いることで検証結果を比較することも出来ます。
デュアルシステムの活用事例
デュアルシステムの活用事例としては、実行結果の誤りや不具合、停止が許されない銀行や証券といった金融機関など、高い信頼性が求められる場合に、デュアルシステムが活用されています。
デュプレックスシステムとの違い
デュプレックスシステムとの違いは、2つシステムを用意するのは同じですが、1つを休止状態(ホットスタンバイ)あるいは停止状態(コールドスタンバイ)にし、システムが正常に作動している場合に1つを待機状態にするというのがデュプレックスシステムです。
デュプレックスシステムの活用事例
デュプレックスシステムは、デュアルシステムと比較した場合デュアルシステムの方がコストがかからないので、故障対策の方法としては導入しやすい事例の1つである。
デュアルシステムの必要性
デュアルシステムやデュプレックスシステムのようなシステムの故障対策は基本的にシステムがただ動けばいいではなく動き続けることが重要と考えられているので、IT化やペーパーレス化が進んでいる企業や国・地域ではシステムがダウンしてしまうと、ただそれだけで膨大な損失が出てしまうため、同じシステムを2つ用意するのはコストがかかるが必要性が高い。
又、日本では地震をはじめとした災害の多い国であり何らかの原因でシステムがダウンする可能性の高い国なのでそういった意味でも更に必要性が高いでしょう。
まとめ
- デュアルシステムは、高い信頼性が求められる場合に活用されるが、導入コストが高い。
- デュプレックスシステムは、導入コストが低いが障害が起きた場合、 予備機の起動から実行する可能性がある為、システムダウン時間が比較的長い。