公開日2020.02.27
最終更新日2022.05.02
はじめに
本記事は筆者(つづり)が「Excel VBA ベーシック」を取得した経緯をまとめたものです。
VBAベーシックの資格について、資格を取得しようと思ったきっかけ、勉強の仕方、試験を受けた個人的な印象などについて記載をしていますが、あくまでも自分はこうやった(こう感じた)というものです。
今後、同資格を取得したいと思っている人は、あくまでも参考程度に考えてください!
そもそもVBAベーシックってなに?
マクロとVBAの違い
VBAベーシックとはオデッセイ社がやっている資格の一つです。
Excelを使うときに「マクロ」という言葉を聞いたことがありませんか?
マクロとは簡単に言えば記録装置みたいなものです。例えば、Excelで何回も使用したい処理があるとしましょう。使いたいときにその都度、一から処理を行うのはめんどくさいですよね。数が少ないならそれでもまだいいですが、膨大な量だったとしたらなおのことです。
マクロはそんな処理を記録しておくことができるものなのです!
では、VBAとは何なのか。VBAとはMicrosoftが提供するアプリケーションで使用できるプログラミング言語です。要するにマクロを作るために必要なのがVBAということになります。
そして、そのVBAのスキルを認定する資格の一つがVBAベーシックになります。VBAの資格には2つほどあり、今回筆者が取得したVBAベーシックは下の資格で、その上位にVBAスタンダードという資格があります。VBAベーシックは文字通り基礎的な部分で、 VBAスタンダード は基礎+αになります。
VBAベーシックを取得しようと思ったきっかけ
さて、VBAベーシックがどんな資格が知っていただけたところで、なんでこの資格を取得しようと思ったのかについて少しだけ書こうかと。
それには深いわけが……とかは全くありません。
前職で元々触っていたことがあったのと、取得済みの知り合いが簡単だと言っていたから「じゃあ取ろうかな」という軽い感じです。
とはいえ、資格は置いといてVBA自体は勉強しようと思っていました。
理由は簡単。それは、楽をしたいから。これに尽きます。
前述した通り、VBAとはマクロを作成するための言語です。IT企業の業務でExcelを使わないことはほぼありえません。(少なくとも自分がいたことがある場所では必ず使っていました)そして意外なことにマクロでできそうなのに使っておらず、いちいち手で入力していたりする場所とかもあったりします。
毎日5分使って入力していたものが、マクロを使えば1分かからず終わるとなれば、一日4分、時間を短縮できます。一つだけなら大したことないかもしれないですが、そういう作業が複数あったなら、それぞれ作っていけばそれなりの時間になりますよね。人の手じゃなくてパソコンが作ってくれるわけですから、ミスも起こらないですし。
そして余った時間でタバコ休憩に……いえ、ほかの作業に当たったりとかできるわけです。
というわけで、楽をしたい人にとってVBAを覚えることはとてもいいと個人的には思ってます。
勉強方法
正直、これについては各々やり方があると思いますので、ほんと参考程度にしていただければ。
参考書籍
まず教本ですが、これについては試験元のオデッセイが出している本で勉強するのが一番だと思います。可能な限り最新のものが望ましいですが、筆者は教本にお金を掛けたくなかったので、会社から一つ前の本を借りて勉強しました。満点で合格を目指していないのなら、本の内容を理解しておけばこれでも余裕で合格はできるかと。
VBAエキスパート公式テキスト Excel VBA ベーシック [模擬問題プログラム付き]
勉強の仕方(流れ)
さて、具体的な勉強方法ですが、自分はこんな感じです。
- 教本を最初から最後まで読む。
- 模擬問題を受け、間違えたところを本で確認。
- 実際にマクロを動かして動きを確認。
- 模擬問題を再度行い、気になる部分を本で確認。
特に解説等はいらないかと思いますが、実際にマクロを動かすのは視覚的に見えるので、 ただ書いて覚えるよりは圧倒的に覚えが良くなると思うので個人的にはお勧めです。
こうしてやったことを書いてみるとそれなりにちゃんとしているように見えますね……
では、これを時系列にしてみましょう。
なんで筆者が散々参考程度にといったのか、その意味が分かっていただけるかと。
勉強の仕方(時系列)
一か月前
・会社から本を借りる。一回流し読み。
一週間前
・ そろそろ試験の予約をしないといけないことに気づき、慌てて予約する。
三日前
・一か月前に読んだ内容をなんて覚えてないので、もう一回読み直す。
・問題集についている模擬問題を行う。
二日前
・模擬問題で間違えた個所を本で読み直す。
・実際にマクロを動かして動きを確認する。
一日前
・模擬問題を行う。気になった部分を本で読み直す。
当日
・朝に勉強をするつもりが起きられず、電車の中で勉強しようと考える。
・電車の中で小説に気を取られ、一切勉強できずに目的地に着く。
・30分余裕があったので、とりあえず一服( ´―`)y-~~ してたら、試験時間になる。
はい、言うまでもなく酷いですね。
突っ込むところが多すぎて、自分のことながら突っ込む気すら起こらないです。
とりあえず、言えることは一つだけ。
どの口が言ってるんだという感じですが……
試験勉強は計画的に行いましょう。
VBAベーシックの試験について
では最後にVBAベーシックの試験を受けた感想ですが、
その前に試験概要をさくっとお伝えしておきましょう。
VBAベーシックの試験概要
問題数:40問
出題形式:選択肢形式、ドロップダウンリスト形式、クリック形式、ドラッグ&ドロップ形式、穴埋め記述形式
試験方法:コンピューター上で実施するCBT(Computer Based Testing)形式
試験時間:50分
合格ライン:650~800点(1000点満点) 問題の難易度によって上下します。
試験の感想
難易度
まず自分が受けた試験の合格ラインは700点ということだったので、難易度的にはすごく簡単というわけではなかったのですが、基本的に教本で学んだことからしか出ないので、しっかりと把握さえしていれば問題なく解けると思います。
問題の出題形式
クリック形式(4択の選択)が半数以上、残りがドロップダウンリスト形式、穴埋め記述は1問だけでドラッグ&ドロップ形式はなかったので、恐らく後ろ二つについてはそもそもの出題数が少ないものと思います。
試験時間
時間的には問題のコードを読むのに時間がかからなければ、10分~15分程度で解き終えられると思うので、より高得点を取りたいと思う人はしっかりと見直しをするとよいでしょう。
問題文
問題文のコードにはWithステートメント、If構文、Offset、が多く使用されていると感じたのでその部分はしっかりと把握しておくとよいと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
この記事がこれからVBAベーシックを受ける人の手助けになれば幸いです。
では最後にこれだけ。
VBAベーシックを取ったからと言ってすぐにマクロを作れるようになるとは限りません。
いざ作ってみようと思ったらうまく作動してくれなかったり、予期していない動きをしてしまうことだってあります。(自分はそんな感じです)
大事なのは、何処がおかしかったのか、何でおかしかったのか調べることです。
一回で完璧に作れる人のほうが少ないので、何度もトライ&エラーを繰り返して少しづつレベルを上げていきましょう。
補足
もし会社で試験代を出してくれる場合、オデッセイは領収書を作成してくれるので必要な方は依頼を出すようにしましょう。
では、またいずれ。
読んでいただきありがとうございました。