社員数100人に向けて積極的な人材募集にひたはしるBREEZEグループ。
まだ大規模とはいえない元赤坂(※)のビルへ毎夜エンジニアが集う。
エレベーターを降りると目に付くのは自社のプロダクト紹介と1つの呼び鈴が迎えてくれる。
その呼び鈴を鳴らすと、奥から駆けつけてくれる若い社員は、物腰の柔らかい雰囲気で、その笑顔もこれからの不安を一掃してくれるほどだった。 筆者が面接当日に体験した思いである。
面接も終始笑顔でこれまでの自分を受容してくれた担当とは、今ではプライベートな会話もしてくれる上司となった。
フロアに目をやると、社員らが創立間もない会社で生き生きとしている。目を輝かせ、ノートPCに向かっている。
そんな会社を36歳(2018年当時)という若さで立ち上げたのは、
日笠 健 代表である。
彼に対して、臆することなく話しかける20代の社員。 筆者もそんな代表のもつ熱い思いに、今回臆することなく迫ることができた。

※2019.02三田にオフィス移転しました

BREEZE代表日笠健

なぜ、IT業界に足を踏み入れたのか

大阪から東京へ、なぜ上京してきたのか?

もともと友だちがこちらでダンスをしていて、自分もダンスをしていたのでチームのメンバーとしてきました。

そこからIT業界へ足を踏み入れた経緯とは?

最初はWEBのスクールに通ってました。
課題としてECサイトを作ったり、イラレやフォトショでデザインなんかをやってました。ECサイトを作っていると、プログラミングがおもしろいと思うようになりましたね。
でも、自分でデザインをするのはすごい苦手です。
さあ、作るぞとなると困る。(笑)絵心が本当にないんですよ!できたものに対しては、色々と思うことがあっても、自分自身にはセンスがないと思う。
作ることはあまり好きではないですね。

スタイリッシュな見た目からは、予想外の発言。そこからIT業界の第一歩は?

某企業の専用のシステムに関わる仕事でした。
興味は、システムの仕組みや本質を調べることに移りました。もともと、何かを調べることが好きでしたね。
新しいアプリとか出ると、まずは試す!ダウンロードしてみる!使ってみる!それらが、もっとこうならないかと思うこともあります。

会社を立ち上げ、これから

探求心はシステムから会社経営へと、BREEZEのロゴマークも誕生

BREEZEのマークは飲み友達に作ってもらいました。(笑)
そよ風をイメージしてますね。なぜかっていうと、そよ風は心地よい風じゃないですか?そのそよ風を会社、そして世の中に吹かしていくという意味合いがあります。内外問わずに・・・。
意識しているものは、ただのリラックスとかではなく、心地よさや働きやすさみたいなものですね。
そういう意味では、正当に社員を評価したいと思っています。それぞれみんなが伸びる社風を意識してますね。
やっぱり、働くなかで仕事をやらされていると感じるのは嫌じゃないですか?
ただ、やっぱり課題は常にあるので、社員の話には耳を傾けてるし、むしろ色々と意見を言ってほしいですね。

実際には話しにくいかもしれないけど…どうかな?(笑)
でも、社内が殺伐としていたら意見言えないでしょ?それこそITは発想が大切じゃないですか?そういう意味でもBREEZEの表す心地よさを大切にしたいですね。
これからは社員の活動の場をもっと増やしていきたいと思います。
いずれはここから巣立つかもしれないが、この会社でいろいろと学び、育ってほしいですね。

大規模プロジェクトでも心地よく活躍する社員をまとめる代表のこれからは?

今後は、メディアを通してうちのサービスを世の中に出していきたいですね。
将来的には、未経験から始めた人が何かしらのエキスパートになってほしいです。
今も社員本人は気づいてないかもしれませんが、自分から見たら明らかに成長してます!

次世代へ

これから入る次世代へ

一言じゃないとダメですよね?(笑)
そうだな、やっぱり会社のためではなく、この会社で学べるものを学びながら働いてほしい。

会社としての満足度は?

まだまだ、規模は小さいけれども、それ以上にやりたいことが多すぎます。
数パーセントしかできてないから、満足度は低いですね。
社員の方々に対しては満足してます!
ボトムアップが多い雰囲気なので、社員数が100、200へと増え、さて誰が社長になるのか楽しみですね。(笑)
社員数が増えても、つくる側、発信する側という立場は変わらないので、自分の責任はもちろん、社員が発言しやすい、活躍しやすい雰囲気は大切にしたいですね。いやぁ、インタビューでは何も言えない(笑)
(普段面接する側だから)久しぶりですね、こんな感じ。

BREEZE代表日笠健

最後に

社員と近い関係を保とうとする姿勢、発言をもっとしてほしいという寛容かつ現実主義な態度。
この経営スタイルは、多くの経営者が始まりに誓ったものの、規模が拡大されるにつれてブレてしまったものではないか。
これから成長する企業だからこそ、そうなるまいと努力する代表の言葉が節々に漏れていたのが印象的であった。
会社には、この理念に共感する有志が日々集まっている。
今日も、フレッシュな呼び鈴の音が響いている。

作者情報

東京、三田にあるIT企業です。