まだまだ暑い日が続いていますが、暦上では秋となりました。
秋と言えば、食欲の秋や、スポーツの秋など様々ありますが、やはり秋と言えば読書の秋でしょう。そこで今回は、自称本の虫である私が、残暑でも涼しく感じるような家で読みたいホラー小説を3選を紹介させていただきます。

日本ホラー史に残る傑作「リング」

あらすじ

 同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した四人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き調査を始めた。―そしていま、浅川は一本のビデオテープを手にしている。少年たちは、これを見た一週間後に死亡している。浅川は、震える手でビデオをデッキに送り込む。期待と恐怖に顔を歪めながら。画面に光が入る。静かにビデオが始まった…。恐怖とともに、未知なる世界へと導くホラー小説の金字塔。

オススメポイント

 最初に紹介するのは、鈴木光司著の「リング」です。こちらは既に知っている方も大勢いるのではないでしょうか。日本のホラーと言ったら真っ先に上がることが多い作品でしょう。仮に「リング」というタイトルを知らなくても「貞子」という聞いたことがあると思います。その貞子が初めて出てくる小説こそ「リング」です。

 「リング」の怖さと言えば、やはり貞子の恐ろしさが一番ですが、呪いのビデオを見た人は一週間以内に死ぬというタイムリミットがその怖さをより一層増幅させています。自分は高校生の頃にこの作品を読んで、夜にトイレ行くのが怖くなるぐらいビビりました。それぐらい怖いです。
 また、映画と小説とでは意外と違う部分が多いので、映画を見たことがある人でも十分楽しめる作品となっています。

 ちなみに、このリングの最も重要なキーパーソンである「貞子」ですが、実は貞子にはモデルとなっている女性が存在しているとされています。それが高橋貞子という女性です。明治時代から大正時代にかけて生きていたとされる高橋貞子には、透視・念写能力を持つ超能力者だったとされています。貞子の母親も同じ時代に生きていた御船千鶴子という女性をモデルにされていると言われており、彼女もまた透視能力を持っていたそうです。

大人気のライトホラー「ホーンテッド・キャンパス」

あらすじ

 八神森司は、幽霊なんて見たくもないのに、「視えてしまう」体質の大学生。片思いの美少女こよみのために、いやいやながらオカルト研究会に入ることに。ある日、オカ研に悩める男が現れた。その悩みとは、「部屋の壁に浮き出た女の顔の染みが、引っ越しても追ってくる」というもので…。次々もたらされる怪奇現象のお悩みに、個性的なオカ研メンバーが大活躍。第19回日本ホラー小説大賞・読者賞受賞の青春オカルトミステリ。

オススメポイント

 次に紹介するのが、櫛木理宇著の「ホーンテッド・キャンパス」です。こちらは先に紹介した「リング」とは違ってホラー小説ではありますが、そこまで怖いわけではないので、怖い小説を読みたいと思っている人には物足りなく思ってしまうかもしれませんが、ホラーが苦手な人でも全然読める作品です。
 また、文章も読みやすく連作短編の形式をとっており、一話一話がそこまで長くないので、普段あまり本を読まない人でもとっつきやすく、読みやすいです。

 「ホーンテッド・キャンパス」の一番のポイントは、個性豊かなキャラクター達です。どの登場人物もキャラが立っており、そこがさらに読みやすさに一役買っています。こちらはシリーズもので、結構冊数が出ていますが、面白いと感じた人は是非シリーズ全てをこの機に読破してみてはいかがでしょうか?

ミステリ作家の重鎮が書くホラーミステリー「Another」

あらすじ

 夜見山北中学三年三組に転校してきた榊原恒一は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。同級生で不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、謎はいっそう深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木が凄惨な死を遂げた!この“世界”ではいったい何が起きているのか!?いまだかつてない恐怖と謎が読者を魅了する。名手・綾辻行人の新たな代表作となった長編本格ホラー。

オススメポイント

 最後に紹介するのが綾辻行人著の「Another」です。こちらはアニメ化をされていたのでアニメが好きな人だったら知っているかもしれません。実は実写映画化もされていますが、映画に関しては全くオススメできません、、、(察してください)

 「Another」のオススメポイントはホラーとミステリーの融合の部分にあります。作者の綾辻さんは「十角館の殺人」など、当時館ミステリブームを巻き起こしたぐらい実力もある人気の作家で、本作品にもいろんなところにちりばめられた伏線が回収されていく様は圧巻です。
 巻数が上下巻の2巻となっており、少々長いと思う人もいるかもしれませんが、続きが気になる展開が続き、どんどんページをめくっていくことになるので、全く長く感じません。
 ホラー小説としても十分怖く、ミステリーとしても傑作なので、是非ホラー小説として楽しみながら、推理してみてはいかがでしょうか? 

まとめ

今回紹介したもの以外にも、面白いホラー小説は沢山ありますので、本屋さんに寄って興味のあった本を探してみるのもオススメです。
ステイホームが叫ばれているこの機に、クーラーのきいた部屋でゆっくりと読書をしてみてはいかがでしょうか?

読んでいただき、ありがとうございました。

作者情報
小説と音楽をこよなく愛する本の虫。一週間本を読んでいないと死にそうになる。最近行った大きな本屋で買った日本神話に出てくる「ヒルコ」についての本にハマって日本神話の関連書を読み漁っている。
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