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世界三大ゲームショウの一つ【東京ゲームショウ2018】が9月20~23日の4日間、千葉市の幕張メッセで開催されました。
今年も注目されているのは、【新作ゲーム】や【VR/ARコーナー】、【eSports】の3点です。

[1] eSports

日本での【eSports】は今年、アジア競技大会などで、ニュースにも取り上げられており、また、年々、大会数や賞金総額が増えていることから、マーケットへの期待は益々高まっています。
また、世界最大の投資銀行ゴールドマンサックスが発表した【eSports】産業に関する報告書によると、2017年、年間売上総額は6.6億ドルだった市場が、2022年までに29.6億ドルまで成長すると予想されています。
(参考:Goldman Sachs licks wounds in equities trading as peers grab share | Reuters

しかしながら、日本のゲーム市場は世界2位のシェアに対して、【eSports】市場については世界の5%ほどのシェアしかありません。

ただ、【eSports】は、まだ始まったばかりで、今後、新団体の設立やスポンサー参入によっては、【e-Sports】市場は加速して成長していくと感じました。

[2] 脳波VR

インタラクティブ技術として、近年、注目されているBCI(brain-computer interface)技術です。こちらは芝浦工業大学さんの脳波VRゲームを体験しました。
簡易脳波計で測定した脳波からβ/α(EEG脳波)比を計算する簡易BCIの技術を用いたゲームです。自身が反応することで、シチュエーションが変わり、今までにない感覚を体験することができました。

また、昨年、米スタートアップ企業の「Neurable」がVR内の動作を脳波でコントロールできるBCI(brain-computer interface)技術を発表しています。
これはHTC Viveに専用ストラップを装着することで、ストラップ部分に付けられたセンサーから、人の微弱な脳波を解析して、仮想空間内で操作を可能にすることができます。
この技術は前述の芝浦工業大学さんとは異なり、
『「何かアクションを起こしたい」「何かアクションを起こした」という時に発生する具体的な電位(事象関連電位:ERP)を測定しているとのことです(引用元:SAOが現実に? 脳波で操作するVRを米Neurableが開発。手を使わずにゲームプレイ可 | engadget)』

将来、脳波を読み取ることで、文字の出力をわざわざ、マウスやキーボードを使わずに済むことを考えると待ち遠しく感じる。

しかし、脳波による操作にはまだまだ改善点がたくさんあります。操作するための「練習」が必要だということです。
筆者は中国で、2015年に脳波ドローンを体験しましたが、思ったように動かすことができませんでした。
また、反応が鈍く、動作が遅い点が、現時点での改善ポイントだと思う。

脳波操作

[3] 筋音図(MMG)を用いたVR

体験したブースは、工業技術研究院のスピンオフベンチャー企業CoolSo社のシューティングゲームです。
こちらの会社では、筋肉が動く際に発する生理信号を感知して、ユーザーのジェスチャーを判断し、ゲーム機に指示を出すという仕組みとのことです。

ウェアラブルデバイスを腕に身に着けることで、従来筋電図(EMG)では汗によって、信号に歪みが発生し、信号をとらえることが難しかったところ、CoolSo社の筋音図(MMG)技術を用いたことによって、問題となる汗による信号の歪みという問題を克服しています。

また、過去にも筋電図を用いた手の動きを認識するデバイスはあったが、手に金属部分を密着させる必要性があり、コスト面でやや敬遠される問題が起こった。
しかし、筋音図では筋電図ほど密着させる条件は厳しくない。また製造コストも20ドル程度に抑えられるとのことだ。

Jack Wu氏によると、将来的には次世代のヒューマンインタフェースとして使用されることを予見されています。また、次の展開としてドローン・医療分野・工業応用分野を考えられているとのことでした。

まとめ

[2],[3]に共通することで、VRに限ったことではありませんが、汎用性があるという点ではないでしょうか。例えば、脳波や筋音図を用いて、義肢を動かすなど、イメージが付きやすいかと思います。また、ドローンなどを用いて、脳波で操作(自身で運転)するなど、他の産業に応用できる点にあり、この分野は今後も注視していきたい。

しかし、【VR】のコーナーを見て感じたことは、目新しいコンテンツがなかったということでしょうか。世界的にもVRコンテンツが不足しているということもありますが、VR×AR=【MR】、VR×脳波、VR×筋音図といった新しいデバイスが登場したことで、VRの役割を改めて問われた日だったのかもしれません。

作者情報
フロントエンドや動画編集スキルの勉強をしている元SIer。 趣味は寺社仏閣巡り。前向きに中国語を学ぼうとしています。
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